『幻の光』(まぼろしのひかり)は、宮本輝の小説作品。新潮社の月刊誌『新潮』(1978年8月号)に掲載。1979年に単行本化され、1983年にテレビドラマ化・文庫本化された。1995年に是枝裕和監督によって映画化された。
テレビドラマ
1983年11月4日に朝日放送テレビで放送された。
キャスト
スタッフ
映画
是枝の劇場映画デビュー作であり[1]、また江角マキコの映画デビュー作となった。夫を原因不明の自殺で失った女性の喪の作業(グリーフワーク)を、静かな視線で描写してゆく。ヴェネツィア国際映画祭で金オゼッラ賞(撮影賞)を受賞するなど、国内外で高い評価を得た。
ストーリー
幼馴染の郁夫と結婚したゆみ子は、大阪で子供もできて幸せに暮らしていたが、なんの思い当たる原因もわからないまま、郁夫が電車にひかれて死んでしまう。郁夫は線路の真ん中を歩いていて、電車警笛にも振り返らなかったという。
世話をしてくれる人により能登に嫁いだゆみ子は、そこで心優しい人たちに囲まれ、夫・民雄と幸せ日々を取り戻すが、心の中には郁夫が自殺したわだかまりが根強く残っていた。
時折見せるゆみ子の不安げな様子に民雄も気が付き……。
キャスト
スタッフ
受賞
舞台
1996年と2002年に、南果歩の一人芝居として舞台化されている。
脚注
関連文献
外部リンク