幸田町議会(こうたちょうぎかい)は、愛知県幸田町に設置されている地方議会である。
2019年に行われた町議選は定員を1人割り、前回選に続いて無投票。欠員無投票となったのは、愛知県下では2003年の旧作手村議会議員選挙以来[1]。
2019年4月16日告示、4月21日執行。この年の町議選は定数16に対し、15人(現職7人、新人8人)が立候補を届け出て、欠員無投票となった。
幸田町の人口は戦後しばらくは1万6000人程度だったが、平成になって3万人を超え、2019年4月現在は約4万2000人に達した。幸田町は工場が相次いで進出しており、過疎を免れた数少ない町村の例の一つ。しかしその一方で選挙については、古くからの「町内の地区ごとに候補者を擁立する習慣」が残るといわれている。これまでは公務員などを退職した町民が地区の後押しで1~3期議員を務めた後、後継の若い世代の候補者にバトンタッチするケースが一般的だった。欠員無投票でこうした習慣の限界が露呈した形となった[1][5]。
2022年05月10日告示、5月15日執行。
2019年の選挙で定員割れした幸田町議会は、2021年3月から議会と住民の意見交換の場を設けたほか、4月から議会だよりで「議員のなり手解消」をテーマに7回に渡り特集し、議員の仕事内容、立候補に必要な手続きや選挙までの流れなどを紹介した[6]。すると2022年の再選挙では4人が立候補。2023年4月の町議選でも新人2人が出馬に受けた動きを見せており、足立初雄議長は「活動に一定の成果があったと考えられる」と話している。