平野 忠彦(ひらの ただひこ、1938年(昭和13年)3月5日[1] - 2014年(平成26年)6月13日[2])は、日本の声楽家(バリトン)、オペラ歌手、音楽教育者、俳優、合唱指揮者。山梨県甲府市出身。
東京芸術大学卒業、東京芸術大学専攻科修了。畑中良輔に師事する[3]。東京芸術大学専攻科在学中『フィガロの結婚』タイトルロールでデビュー[3]。1973年(昭和48年)文化庁派遣[3]でミラノ、ウィーンに留学。二期会に属し、日本を代表するバリトン歌手として数多くのオペラ、ミュージカル、コンサートで活躍。出演歴はオペラだけでも135回に及ぶ[4]。また、オペラ仕込みの美声で、朗読も手掛けている。合唱指揮者としても活躍した。
俳優としてもNHK大河ドラマ『義経』平盛国役など、ドラマ、映画などで活躍している。
音楽教育者としては、東京芸術大学教授、国立音楽大学教授を務め、多くの優れた門下生を育てている。主な門下生に、福井敬、井上雅人、藤澤眞理、佐藤泰弘、藤岡弦太、大山大輔[5]、大久保光哉、沼尾みゆき[6]、山下牧子[7]、谷茂樹[8]、樋本英一[9]、櫻田亮[10]、成田眞[11]、などがいる。
二期会理事や、文化庁文化審議会文化政策部会に有識者として出席する[12]など要職を歴任[1]。
東京芸術大学名誉教授[3]、聖徳大学客員教授[3]。また、混声合唱団コーロ・オルフィーネ指揮者を務めていた[13]。
2014年(平成26年)6月13日午後7時17分、急性心筋梗塞のため東京都豊島区の自宅で76歳で死去。
一部は、曲毎にMP3ダウンロードで入手できるものもある。