宮崎ロマン(みやざきロマン)は、宮崎県宮崎市中央通6-10にあった映画館(成人映画館)。1スクリーンを有し、座席数は46席[1]。2020年コロナ禍をきっかけに閉館。
沿革
元々、同市中央通6-2に存在していた『宮崎東映劇場』の改装に伴う代替施設として1977年(昭和52年)に「宮崎ロマン東映劇場」の名称で開業[注 1]。その後「宮崎東映パラス」を経て1992年(平成4年)に現館名に改称。成人映画の上映へとシフトしていった[注 1]。
2017年(平成29年)2月26日 - 宮崎キネマ館が主催して、「おとなの社会科見学 わたしも"宮崎ロマン"デビューしたい」という女性客限定のイベントが開催された[3]。宮崎ロマンの支配人に劇場の特色や上映スタイルなどの説明を聞いた後、浜野佐知が監督した3作品を鑑賞した[3]。
しかし、令和改元後の2020年に入って起こった新型コロナウイルスの感染拡大により、来場者数が1日10人を下回る日が多く経営が窮迫。国が発した緊急事態宣言に伴い同年4月18日から休館したが、緊急事態宣言終了後の経営継続が困難になることから同年5月末に廃業を決断。7月に閉館が正式発表され43年間の歴史に幕を閉じた[2]。
特色
2019年(令和元年)時点の宮崎市にある映画館は、宮崎セントラルシネマ(9スクリーンのシネマコンプレックス)、宮崎キネマ館(ミニシアター)、宮崎ロマン(成人映画館)の3館だけであった[4]。宮崎ロマンは宮崎県で唯一の成人映画館であった[2][5]。なお、宮崎ロマン閉館と入れ替わるように、宮崎駅前のアミュプラザ宮崎内にシネマコンプレックスのワンダーアティックシネマ[注 2]がオープンしている。
OP映画を中心としてエクセスフィルムも上映しており、毎週各配給会社の作品をミックスさせた3本立ての番組を組んでいた[1]。かつては129席の座席を有していたが、46席まで座席数を減らしたため、成人男性が足を伸ばせるほどシート間隔が広かった[2]。カップホルダーがついたシネコン型の座席であった。飲み物の自動販売機があり、ホール内に飲食物の持ち込みが可能であった。
データ
- 所在地:〒880-0002 宮崎県宮崎市中央通6-10
- アクセス:JR宮崎駅から徒歩15分[1]。
- 休館日:年中無休[1]。
- 営業時間[1]
- 日曜~金曜 12:00~19:20
- 土曜 12:00~翌朝5:00(オールナイト)
- 入場料[1]
- 一般 1600円
- 学生 1300円
- シニア 1000円(60歳以上)
脚注
注釈
- ^ a b 宮崎市の映画館「消えた映画館の記憶」を参照した[2]。
- ^ 2020年11月20日開業。
出典
外部リンク