宇津木村(うつきむら)とは、東京都八丈支庁管内の八丈小島にかつて存在した村である。
現在の八丈町の一部で、大字として「宇津木」が現存するが、1969年1月から始まった「全島民完全移住」により現在は島自体が無人島となっている。
地理
伊豆諸島・八丈島のすぐ西に浮かぶ八丈小島に2つあった村のうちの1つで、おおむね南東側半分に相当する。
歴史
村名の由来は、源為朝がウツギを折って差したところに根付いたことから[1]。
前史
江戸時代は、幕府領地[2]。
村史
変遷表
昭和22年 5月2日まで
|
昭和22年 5月3日
|
昭和30年 4月1日
|
現在
|
宇津木村
|
宇津木村
|
八丈村に編入 八丈村 → 八丈町
|
八丈町
|
廃止後
特殊な地方自治制度
人口が50人程度であった本村では、地方自治法が施行される1947年まで島嶼町村制も施行されず、例外的に名主制度が存続していた[5]。
その後、1951年に宇津木村議会を廃止し、地方自治法第94条および第95条による町村総会が、村が合併により消滅する1955年までの8年間にわたって設置された[5]。いわば直接民主制が実施された、地方制度史上極めて稀な事例である。
人口
総数 [単位: 人]
脚注
関連項目