嬰ホ短調(えいホたんちょう、英語: E-sharp minor、ドイツ語: eis-moll)は、嬰ホ (E♯) 音を主音とする理論的な調である。
E♯、F、G♯、A♯、B♯、C♯、D♯音で構成され、調号はシャープ6個、ダブルシャープ1個となる。
一般に、異名同音調で表記が簡単な「ヘ短調」を使用する。 しかし、19平均律、31平均律のようにE♯とFの音高が異なる場合は「嬰ホ短調」がそのまま使われることもある。
調号の形ではないが、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの平均律クラヴィーア曲集第一巻・前奏曲とフーガ嬰ハ長調 BWV 848 のフーガの17 - 22小節で一時的にこの調が使われた。
嬰ホ短調のスケールは次のとおり。