『大乱 関ヶ原』(たいらん せきがはら)は、宮下英樹による漫画作品。『コミック乱』(リイド社)にて、2022年10月号より連載中[2]。「なぜ関ヶ原の戦いは起こってしまったのか?」をテーマに描いた作品[3]。
作者の宮下英樹は、『週刊ヤングマガジン』にて2004年から2022年2月にかけてセンゴクシリーズを連載[4]。本作では、センゴクでは描かれなかった豊臣秀吉の死去後から関ヶ原の戦いに至るまでの戦国最大の政争を描くもので、世界観、登場人物はセンゴクシリーズを踏襲しているため、事実上の続編、または外伝と呼べる内容となっている。[独自研究?]
センゴクでは、登場人物名は「苗字+仮名or官職名+諱」で表記されていたが、本作では一般に「徳川 家康」のように「苗字+諱」で表されている。ただし、センゴク同様に名が挙がる場合(特に口語)では諱より仮名や官職名が用いられている。[独自研究?]
宮下によると本作を「三成は無能だったから負けた、という話にはしたくない」という[5]。
1600年、関ヶ原の戦い勃発。
大乱より遡ること2年前の1598年、豊臣秀吉薨去。秀吉の遺言状により、死後の体制は徳川家康を筆頭とする戦国大名衆「五大老」と石田三成ら秀吉側近の官僚「五奉行」による相互監視・合議制とされたが、生前から政権の主導権争いを繰り広げていた両派は秀吉という最高意思決定者を欠いたことで政治闘争は激化していく。
政権の喫緊の課題は、”秀吉の負の遺産”「唐入り」の遠征軍の撤退事業であった。秀吉薨去による政情不安に加えて遠征軍の撤退に失敗すれば、「乱世再び―」という懸念の中、両者は問題への対処に腐心することになる。一方、その遠征軍内でも泥沼の闘争の中で加藤清正と小西行長の派閥対立による怨嗟が渦巻いていた。
誰もが「大乱」を回避すべく動いていたにも関わらず、最も忌避すべき大乱は何故起こしてしまったのか、「関ヶ原の戦い」へ至るまでの舞台裏を描く。
※登場人物の前日譚は、センゴクも参照。[独自研究?]
2023年11月15日より、『淡海乃海 水面が揺れる時』とともに『信長の野望・新生 with パワーアップキット』とコラボレート[10]。「史実武将や登録武将の顔グラフィック」が2作品の登場人物に変更可能な無料のコラボダウンロードコンテンツが配信された[10]。本作は徳川家康、石田三成、伊達政宗、井伊直政、加藤清正、小西行長、島清興、藤堂高虎、黒田長政、浅野長政がコラボレートの対象となった[10]。