埼玉県立循環器・呼吸器病センター(さいたまけんりつじゅんかんき・こきゅうきびょうセンター)は、埼玉県熊谷市にある医療機関。埼玉県病院事業の設置等に関する条例(昭和41年12月20日条例第62号)に基づき埼玉県が設置運営する県立病院として設立され、2021年4月に「地方独立行政法人埼玉県立病院機構」による運営に移行した。県内に4カ所ある疾患別の医療センターの一つ。旧埼玉県立小原療養所。病院の業務は「主として循環系及び呼吸系の疾病に関し必要な医療の提供」(条例第4条)である。
沿革
結核療養所であった埼玉県立小原療養所(1954年開所)を改組し、1994年4月、心臓疾患・大血管疾患・脳血管疾患など循環器系疾患患者数の増加に対応するため、高度で専門的な医療設備と技術を備えた埼玉県立小原循環器病センターとして発足。1998年4月に肺がん等の呼吸器系難治疾患への対応強化のため呼吸器部門の充実を図り、現在の名称に変更している。
2017年3月には新館棟を建設し、呼吸器系疾患の病棟及び外来診察室、手術室やICU(集中治療室)も移転した。また、新館棟には緩和ケア病棟(24床)や外来化学療法室(10ベッド)も新設し、医療機能が拡充されている。
また、本館棟から新館棟へ移転した手術室等の移転後のスペースを利用して、2017年9月にCCU(冠疾患集中治療室)がゆとりある広さに再整備された。
2018年3月、本館棟に人工透析室(6ベッド、今後最大10ベッド)を新たに設置するなど更なる充実が図られ、埼玉県北部を中心とした地域の医療の高度化に大きく寄与することが期待されている。
診療科目
医療機関の指定等
交通アクセス
埼玉県道130号小江川本田線沿い
- バス
- 「県立循環器・呼吸器病センター」停留所(敷地内本館前のロータリー)発着
- 「ひばり薬局循環器呼吸器病センター前」停留所(県道上)発着
脚注
参考文献
- 『30年のあゆみ』埼玉県立小原療養所、1985年
- 佐藤健人『三大医療センター見聞記』1999年(自費出版)
関連項目
外部リンク