名曲喫茶麦(めいきょくきっさむぎ)とは、東京都文京区本郷にある名曲喫茶である[1]。
店内で主にクラシック音楽を流す喫茶店である。
入り口から地下への階段を下り扉を開けると、正面にモーツァルトの肖像画が飾られている[1][2]。店内は二手に分かれており、入って右側は通常の喫茶店のようなレイアウトだが、左側はスピーカーと面と向って椅子が置かれた劇場風のレイアウトとなっている[1]。床には赤い絨毯が敷かれ、壁には絵画や東京大学オーケストラ部の写真などが飾られている[1][3]。また、レジの横には小さな写真立てが置かれている[2]。なお、店内では喫煙が可能[3]。
河田宏により1964年に創業[1]。2代目店主の生沢直広は高校生の頃から麦に通っており、河田から「好きなだけいていい」と言われて鍵を渡され、遂には店主となった[1]。
100種類以上のメニューがあるが、特にナポリタンとプリンが名物とされている[3][4]。麦のプリンには、「す(プリン液を蒸し焼きにする際、加熱温度の加減によって入る空気がプリンにあける穴)」が多くある[5]。
コーヒーには5種類の豆を使用している[3]。安価なチェーン店が周囲に急増したことを受けて、460円だったコーヒーを2002年に250円に値下げした[2]。なお、2016年の記事では300円と記されている[1]。
また、飲酒も可能である[6]。
本郷という土地柄、東京大学の学生や教員が多く訪れており、東京大学のオーケストラ部が「第二の部室」として使っていたこともあった[3][4]。また、学生が徹夜マージャンをすることもあった[1]。なお、生沢が2代目マスターとなってからは、一般的な喫茶店のように通勤前のサラリーマンも訪れるようになったという[1]。
また、飯塚めりは店の雰囲気や客層について「『名曲喫茶』ですが、決して敷居は高くなく、みなさん声を落として上品にお話しされていて心地よい。客層も学生街らしい幅広さとノーブルさです」と述べている[6]。
ヘルベルト・フォン・カラヤンがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮したベートーヴェンの交響曲全集や、カール・ミュンヒンガーがシュトゥットガルト室内管弦楽団を指揮したアルバム『パッヘルベルのカノン〜バロック音楽の楽しみ』などがリクエストされることが多い[1]。
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