吉良 吉影(きら よしかげ)は、荒木飛呂彦の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する架空の人物。
Part4『ダイヤモンドは砕けない』に登場する吉良と、Part8『ジョジョリオン』に登場する吉良は別人であるが、本記事では両方の吉良について解説する。
担当声優は小山力也(ASB版・EoH版) / 森川智之(テレビアニメ版)。
外伝作品『デッドマンズQ』(短編集『死刑執行中脱獄進行中』収録)の主人公。
1982年生まれの29歳(2011年)。水兵服や水兵帽を着用する。職業は船医。ナルシストであり、自身の美しい手に異常に執着している。棚には、グリーンピースやワサビなど緑色の食品を陳列している。Part4の吉良吉影と同様にモナリザを好み、切った爪を瓶に保存する習慣がある。
故人。#006(2巻)にあたる2011年8月に、「壁の目」の下に埋まった死体として発見される。生前は、奇病に蝕まれた母を救うために、ロカカカの果実を入手しようとしていたことが判明している。
2011年時点で父は死去、母は吉良・ホリー・ジョースター、妹は京(虹村京)。またPart7『スティール・ボール・ラン』の主人公のジョニィ・ジョースターの後裔であり、東方家とも遠戚にある。
スタンド能力はキラークイーン。Part4の吉良吉影のキラークイーンと、同じヴィジョンで異なる能力を持つ(後述)。
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - D / 持続力 - B / 精密動作性 - B / 成長性 - A】(JOJO A-GO!GO!、JOJOVELLER、Part4テレビアニメ。単行本ではパラメータ無)
爆弾に関する能力をもつスタンド。人差し指の側面には起爆用のスイッチがある[注 7]。猫のような顔を持つ人型のスタンドで、ベルトのバックルをはじめ、身体の各部に猫型のドクロの紋章がある。
近距離パワー型のスタンド。射程は2mほどで、パワーとスピードは射程5m級のスタンド(エコーズACT3)を上回る。また爆弾を応用することで距離を置いた戦闘にも対応ができる[注 8]。
爆弾という特性が、吉良の趣味である快楽殺人の証拠隠滅や口封じといった後始末に適していると言える。作中「矢」によって更なる進化を遂げるが、シリーズ中進化したスタンドの中で唯一外見が変化していない。
荒木はシンプルなデザインで気に入っているが、爆弾の能力はやろうと思えば何でもできてしまうので扱いが難しかったと語っている[1]。Part5完了時にて、作者はベストスタンド「デザイン編」2位に挙げ、さらに別枠でバイツァ・ダストを「機能編3位」に挙げており、お気に入りのスタンドである[2]。
なお『オールスターバトル』以降やCrunchyrollで配信されているテレビアニメの北米版では、スタンド名が"Deadly Queen"(デッドリークイーン)と改名されている。
Part4の吉良吉影のキラークイーンと同じヴィジョンで、異なる能力を持つ。ラッシュ攻撃時の掛け声は「WRYYYYYEEEE…A(ウリイイイイイィィィィ…ア)!!」。スタンドではなく本体自身が叫ぶ。