千居遺跡(せんごいせき)は、静岡県富士宮市にある縄文時代成熟期(前期末から中期・後期前半まで)の環状遺跡。ストーンサークルが特徴の遺跡で、国の史跡に指定されている。
概要
本遺跡は標高398メートル、北から南に延びる千居丘陵のほぼ中央部に位置する。戦前から知られていたが、昭和40年代に入って地元高校の一部試掘により敷石が確認された。1970年(昭和45年)、1971年(昭和46年)の二次にわたって発掘調査が行われた。大規模な配石遺構、そして環状に並ぶ20棟以上の建物跡(竪穴建物)や縄文土器が発見されている。
1975年(昭和50年)6月には史跡に指定された。
ストーンサークル
この遺跡の特徴として大規模なストーンサークルの存在が挙げられ、列石跡や配石跡などが確認されている。このうち長さ40メートル以上にもなる二基の列石跡は富士山に対して防波堤のように並んでおり、これらの石跡は富士山信仰との関わりが指摘されている[1]。
脚注
- ^ 富士宮市教育委員会、『図録 富士宮市の遺跡』、2018年
関連項目
外部リンク
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分野 |
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関連分野 | |
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研究方法 | |
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考古資料 | |
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遺跡の保護と活用 | |
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カテゴリ |
座標: 北緯35度17分28.5秒 東経138度35分11.0秒 / 北緯35.291250度 東経138.586389度 / 35.291250; 138.586389