北沢大石棒(きたざわだいせきぼう[2]/きたさわだいせきぼう[3])は、長野県南佐久郡佐久穂町を流れる北沢川から出土した石棒[4]。北沢の大石棒、北沢川(の)大石棒ともいう。
縄文時代中期後半に、当地から産出した佐久石(志賀溶結凝灰岩)を用いて作られたもので、全長2.23メートル、直径25センチメートル、この種の遺物としては日本一の大きさである[5]。佐久穂町指定文化財(有形文化財)に指定されており、番号11・石棒という名称で登録されている[6]。
沿革
- 縄文時代中期後半 - 石棒が製作される[5]。
- 1919年(大正8年) - 北沢川改修工事により出土。貴重なものと考えた高見沢伊重が、自分の田の畦に立て、保護したと伝えられる[4]。
- 1982年(昭和57年) - 町の文化財に指定するため、一旦掘り出し、補強工事が行われた。その際に大きさの測定と、地中部分の実見が行われた[7]。
- 1984年(昭和59年)5月28日 - 町指定文化財に指定[1]。
- 2023年(令和5年) - 野外展示に伴う劣化への懸念から、佐久穂町生涯学習館「花の郷・茂来館」内に移設[8]。元の場所には複製品を設置し、往時の景観を保存する計画[9]。
交通アクセス
- 公共交通機関
- JR小海線・羽黒下駅から徒歩15分間[2]、または自動車で5分間[1]ないし約10分間[5]。
- 自家用自動車
- 中部横断自動車道・佐久南インターチェンジから11キロメートル、自動車で25分間[10]。
- 中央自動車道・長坂インターチェンジから自動車で60分間[10]。
脚注
参考文献
- 佐久町誌刊行会編『佐久町誌 歴史編 一』佐久町誌刊行会、2004年。
関連項目
外部リンク
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座標: 北緯36度09分51.5秒 東経138度28分29.3秒 / 北緯36.164306度 東経138.474806度 / 36.164306; 138.474806