加奈崎 芳太郎(かなざき よしたろう、1949年2月9日 - )は、北海道出身のシンガーソングライター。本名は金崎芳樹[1]。現在は長野県諏訪市在住。フォークグループ・古井戸の元メンバーで、現在はソロで活動。ブルースを基調にした骨太な音楽性と、声量豊かなボーカルが特色。レイ・チャールズから強く影響を受け、自らのボーカリストとしての「心の大師匠」としている[2]。
海援隊結成後間もない武田鉄矢に食事を奢ったり、コンサートで地方に回った際にも武田にお土産をせがまれるなど、実質的な援助をしていたというエピソードがある。(武田鉄矢著・ふられ虫の唄にその旨の記載がある)
経歴
- 1970年 - ソロ活動を経て、仲井戸麗市・奥津光洋・神戸寿と4人組のフォークグループ「古井戸」を結成。また、この頃泉谷しげる・RCサクセションとも出会い、以後行動を共にすることが多かった。
- 1971年 - 仲井戸との2人編成となり、エレックレコードより『唄の市第一集』(オムニバス)にてデビュー。
- 1972年 - 3月、1stアルバム「古井戸の世界」を発表。6月、シングル「さなえちゃん」がヒット。
- 1979年 - 1月、ソロ1stアルバム「愛がもしすべてなら…」を発表。11月、久保講堂にて「古井戸解散コンサート」を行う。
- 1984年 - 生田敬太郎と「K2ユニット」を結成(翌年解散)
- 1987年 - 坂出雅海、栗山豊二、GOとともに、「加奈崎ユニット」結成。
- 1991年 - 小林和生と「芳林」を結成。
- 1992年 - 小林和生、新井田耕造とともに、「加奈崎芳太郎トリオ」結成。
- 1994年 - 竹中直人監督の映画「119」のサウンドトラックを、忌野清志郎とともに担当。日本アカデミー賞音楽賞を受賞。
- 1997年 - GO、坂出雅海、CHICO-HIGEとともに、「Grand Arm」結成。
- 1999年 - 12月、渋谷ジァン・ジァンでの最終ソロライブを行う。
- 2000年 - 2月、渋谷ジァン・ジァンの閉館ライブを機に、橋本はじめと「古井戸2000」を結成。
- 2014年 - 8月、信州・諏訪を拠点とするエルシーブイFM769で「加奈崎芳太郎のDig it」の放送開始。
- 2015年 - 9月、渋谷公会堂での仲井戸のデビュー45周年記念ライブ『MY NAME IS CHABO』で古井戸解散以来36年振りに仲井戸と共演する。10月、長野・諏訪市文化センターと東京・東京キネマ倶楽部で「古井戸『再会』」ライブを行った。
- 2017年 - 5月、名古屋を中心に活躍する、森真人(g,vo)Shinox(psg)中里祥己(b)坂田こうじ(dr)と「加奈崎芳太郎 with IMAIKE ACCIDENTS」を結成。
- 2018年 - 11月、ファーストCD「加奈崎芳太郎 with IMAIKE ACCIDENTS」発売。
- 2019年 - 9月、LCVFM「加奈崎芳太郎のDig it」の書籍化作品『キッス・オブ・ライフ—ジャパニーズ・ポップスの50年を囁く』(明月堂書店)を刊行。
作品リスト
※ 古井戸時代は、「古井戸#ディスコグラフィー」を参照。
シングル
発売日
|
規格
|
規格品番
|
面
|
タイトル
|
作詞
|
作曲
|
編曲
|
ワーナー・パイオニア
|
1979年1月25日
|
EP
|
L-260
|
A
|
女よ泣くな
|
門谷憲二
|
忌野清志郎
加奈崎芳太郎
|
徳武弘文
|
B
|
波止場
|
1979年4月
|
EP
|
L-269
|
A
|
ムーンライトシネマハウス
|
康珍化
|
亀井登志夫
|
徳武弘文
|
B
|
明日のジョーになれなくても
|
門谷憲二
|
加奈崎芳太郎
|
1979年9月
|
EP
|
L-308
|
A
|
港のふたり
|
岡本おさみ
|
鈴木キサブロー
|
B
|
陽炎
|
門谷憲二
|
加奈崎芳太郎
|
徳武弘文
|
アルバム
オリジナル・アルバム
発売日
|
規格
|
規格品番
|
タイトル
|
ワーナー・パイオニア
|
1979年1月25日
|
LP
|
L-10141
|
愛がもしすべてなら…
|
2012年5月23日
|
CD
|
WQCQ-361
|
1979年9月25日
|
LP
|
L-10158
|
風の生き方
|
2012年5月23日
|
CD
|
WQCQ-362
|
1983年5月28日
|
LP
|
L-12543
|
12th fret
|
2012年5月23日
|
CD
|
WQCQ-363
|
トランジスタレコード
|
1991年10月21日
|
CD
|
TRCO-3201
|
Kiss of Life
|
日本コロムビア
|
1999年2月20日
|
CD
|
COCP-50038
|
さらば東京
|
カナーキーレコード
|
2002年6月15日
|
CD
|
K-ANARCHY-0001
|
レッツ・ゴー・アンダーグラウンド
|
ポニーキャニオン
|
2009年2月18日
|
CD
|
PCCA-02861
|
Piano-Forte
|
2013年5月5日
|
配信
|
|
ライブ・アルバム
発売日
|
規格
|
規格品番
|
タイトル
|
ホルモンタンクレコード
|
2002年3月15日
|
CD
|
HTCA-5
|
1999.12.22 JeanJean Last Solo Night
|
加奈崎芳太郎トリオ名義
- SING YOUR LIFE(1995年9月15日)
- 冬の夜の深さについて(1995年12月1日)
- Songs,1995(2015年10月21日)
- 「SING YOUR LIFE」、「冬の夜の深さについて」を2in1にし、「さらば東京」のデモ音源をボーナス・トラックとして収録。
Grand Arm名義
- 海賊盤 -Live '97~'98-(2000年2月20日)
古井戸2000名義
加奈崎UNIT名義
加奈崎芳太郎 with IMAIKE ACCIDENTS名義
- 加奈崎芳太郎 with IMAIKE ACCIDENTS(2018年11月)
デモテープ
- DEMO TAPE(1990年11月)
- DEMO TAPEⅡ(1993年11月13日)
- DEMO TAPEⅢ(1996年6月2日)
- DEMO TAPEⅢファンクラブ限定版(2000年)
ラジオ番組
- 加奈崎芳太郎のDig it(エルシーブイFM769、2014年8月12日~2015年10月27日)
- 加奈崎芳太郎のDig it Season2(エルシーブイFM769、2018年8月2日~)
著書
- 『加奈崎芳太郎 全仕事集('62~'94)「自我像」瞬間の連続』(発行:フリー=加奈崎クラブ、1994年9月刊)
- 『ぼくの好きなキヨシロー』泉谷しげるとの共著(WAVE出版、2009年10月刊、ISBN 4872904362)
- 『キッス・オブ・ライフ—ジャパニーズ・ポップスの50年を囁く』(明月堂書店、2019年9月刊、ISBN 4903145697)
脚注
- ^ 『加奈崎芳太郎 全仕事集('62~'94)「自我像」瞬間の連続』
- ^ エルシーブイFM『加奈崎芳太郎のDig it シーズン1』第26回「レイ・チャールズ特集」(2015年2月4日放送)
外部リンク