佐藤 寿也(さとう としや)は、満田拓也の漫画作品『MAJOR』『MAJOR 2nd』、及びそれを原作とするアニメ『メジャー』『メジャーセカンド』に登場する吾郎の親友で、終生のライバル。MAJORでは主人公吾郎の盟友でありライバルの一人としても登場したが、続編となる2ndでは主人公の大吾の実質的な師匠役である。アニメでの声優は緒乃冬華(大浦冬華)(小学生まで)、森田成一(中学生以降)。
普段は吾郎と対照的に愛想がよく、物腰の穏やかで礼儀正しい態度を貫いている。しかし、吾郎が海堂を自主退学することを知った際の壮行試合などでは彼の身勝手な行動に声を荒げたり、納得のいかないことであれば吾郎同様目上の人間に対しても、遠慮なく意見する一面も持っている。特に成長してからは、ここぞという場面で芯の強い部分を見せる[1]。
眉目秀麗であるため、女性から黄色い声を上げられることが多い。
一人称は基本的に「僕」であるが、中学生以降は「俺」と言うこともあった。妹・美穂の前では「俺」と話していたり、2ndでも「俺」を使う場面もある。ちなみに、二人称はいつもお前呼ばわりあるいはあんた呼ばわりしている吾郎とは逆で「君」あるいは「あなた」である。名前の呼ばれ方は、小森や清水、幼少期の吾郎からは「寿君」、「寿也君」、友ノ浦中時代のチームメイトや中学以降の吾郎からは主に「寿」または「寿也」、幼年期には母親から「寿ちゃん」と呼ばれることもあった。基本的には吾郎のことを幼少期から一貫して「吾郎君」と呼んでいるが、教員やチームメイトとの会話では「本田」または「本田君」、「茂野」または「茂野君」などと呼ぶこともある。
激高した際(海堂一軍との壮行試合)や諭す場合(W杯合宿の練習試合)などは、吾郎に対しドライな態度を取ることもあり、彼と感情を逆撫でして一時的に対立することも多々あった。
小学校の修学旅行から帰宅した際、家族が自分だけを残して夜逃げしたことがトラウマとなっている。想起すると呼吸困難が生じる発作が起きるため、妹の美穂に会うまでその記憶を封印していた。中学では学年トップの成績だったが、養祖父母の負担にならないように、地元神奈川の名門・海堂学園高校の野球部特待生になることに執念を燃やし、性格に歪みが生じていた。
作中屈指のクラッチヒッター。
冷静沈着な性格と明晰な頭脳を活かした緻密なリードにより、相手を翻弄するプレイスタイルが持ち味である。だが、そこを逆手にとられ自分自身が策に溺れることもある。
試合中、吾郎の闘争心がいい方向に働くと怖いが、一旦傾き始めると止めどころなく崩れるという諸刃の剣であると評しているが、同じことは寿也の頭脳作戦にもいえ、冷静さを取り戻した吾郎の前には寿也の策は通用しなくなる。吾郎とバッテリーを組む際は、何かと暴走しがちな吾郎をよく理解しストッパー係となる無二の存在。
実は天才肌に見えて、吾郎に劣らぬ努力家。中学時代にはバッティングセンターの投球を軍手で捕る練習を重ねて捕球技術を磨いていた。中学時代に吾郎が投げた球を素手で捕球したこともある。
合同チームに眉村の娘である眉村道塁と同じく加入した、郷田は中学までスポーツをしたことないスポーツ音痴と言っていたが佐藤は実際に練習を見てスポーツビジョンと呼ばれる目の機能がチームでいちばん優れてるから伸び代がないわけない!と個人指導をするなど、指導者としての高い実力もうかがえる。