二項対立(にこうたいりつ、英:dichotomy、binary opposition)とは論理学用語の一つ。二つの概念が存在しており、それらが互いに矛盾や対立をしているような様のことを言う。元々は一つの概念であったものを二分することにより、それを矛盾や対立をする関係へと持っていくことを二項対立と言うこともある。
陸と海、子供と大人、彼らと我々、臆病者と英雄、男らしさと女らしさ、既婚者と独身者、白と黒、運動と静止、明と暗のように、相対立する一対の概念を二項対立という。二項対立は、言語学者のソシュールや人類学者のレヴィストロースなどの構造主義の学者に由来する分類概念である。二項対立で注意すべきことを挙げる[1]。
学習はさまざまな二項対立関係を学ぶことで成立するが、脱構築とは二項対立の矛盾を突き、二項対立では割り切れないものを発見することである。そもそも二項対立関係には暴力的階層関係がひそんでいるが、脱構築では両義的な言葉や主張と行為の矛盾に着目して階層関係を逆転したり無化する。二項対立では見えてこなかった盲点を発見しながら思考し続ける営為が脱構築操作なのである[2]。
社会においての諸問題も二項対立から発生しているということであり、たとえば紛争の原点がこれである。このような場合の例を挙げてみれば、会社内において経営方針などが計画されている場合に有力な二つの意見が存在しているものの、それらの主張者や支持者が互いに相手に対して譲らずに、会社内においてこのことから対立が発生しているような場合がこれに当てはまる[3]。
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