上総中野駅(かずさなかのえき)は、千葉県夷隅郡大多喜町堀切にある、小湊鉄道・いすみ鉄道の駅である。小湊鉄道線・いすみ線が乗り入れ、接続駅となっている。
概要
養老渓谷(千葉県立養老渓谷奥清澄自然公園・養老渓谷温泉)への路線バスによるアクセス拠点の一つとなっており、観光シーズンの土日祝日等には臨時の探勝バスが運行される[1]。
小湊鉄道線で唯一市原市ではなく大多喜町にある。
歴史
小湊鉄道は当初、内房線の五井駅と外房線の安房小湊駅を結ぼうとしていた。一方で、当時の国鉄(現:いすみ鉄道)は大原駅と木更津駅を上総亀山駅を通じ、現在の久留里線を経由して結ぼうとしていた(木原線)。2つの成らなかった房総横断線が当駅で接続した。
年表
駅構造
小湊鉄道・いすみ鉄道それぞれに単式ホーム1面1線を有する地上駅。木造駅舎を有する。駅舎に接するホームを小湊鉄道が、奥側のホームの片面をいすみ鉄道が使用する。2路線が接続するが無人駅となっており、有人時代は1989年辺りまで木造の駅舎が存在していたほか、国鉄(後:JR東日本)の職員が常駐して小湊鉄道側の駅業務とタブレットの取り扱いを行っていた。ただし、駅施設自体は小湊鉄道が管理していたため、窓口で販売された国鉄→JR東日本の乗車券には、発行駅に私鉄の管理駅を示す丸囲みで「社」の記号がついていた。
駅構内には公衆トイレはないが、駅舎に向かって左側に公衆トイレ(竹をモチーフにした建造物)がある。
小湊鉄道といすみ鉄道の本線はそれぞれ車止めになって接続していないが、駅舎と反対側にある側線で接続されており、乗客の取り扱いはできないものの車両の往来だけなら可能になっている。2011年5月にはいすみ鉄道の保線用モーターカーが小湊鉄道に譲渡され、この側線を経由して小湊鉄道五井機関区まで回送された。なお、有人駅時代は島式ホームの駅舎側も小湊鉄道が使用し、両線のレールが接続されていた。
小湊鉄道側は養老渓谷駅 - 当駅間の列車本数が1日8往復である[7]。また、小湊鉄道線・いすみ線とも列車の停泊がなく、そのまま折り返す。昔は夜間留置が設定されていた。
のりば
※案内上ののりば番号は割り当てられていない。
利用状況
1日平均乗車人員は以下の通りである。
- 小湊鉄道
2020年度の1日平均乗車人員は21人[* 1]。
- いすみ鉄道
2020年度の1日平均乗車人員は52人[* 1]。
近年の一日平均乗車人員推移は下表の通り。
駅周辺
バス路線
「中野駅」 停留所[8]
※いずれも小湊鉄道バス(大多喜車庫)の運行。
その他
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- 小湊鉄道側ホームの構内レールは1927年の刻印がある八幡製鉄所製60ポンド短尺レールが敷設されており、これは1928年の開業時からのものと思われる。
- 桑野信義出演のテレビショッピングの洗剤商品のコーナーにおいて、洗浄効果を示すために当駅の駅舎を全面的に洗浄したことがある。
- 行楽の時期には、無料でお茶が配られることもある。
隣の駅
- 小湊鉄道
- ■小湊鉄道線
- 養老渓谷駅 - 上総中野駅
- いすみ鉄道
- ■いすみ線
- 西畑駅 - 上総中野駅
脚注
注釈
出典
- 千葉県統計年鑑
関連項目
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上総中野駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク