三ツ木 早苗(みつぎ さなえ)は、日本のアニメプロデューサー、編集者[1]。
日本大学芸術学部卒業後[2]、1979年に徳間書店に入社、アニメージュ編集部に配属される[1][3]。以来12年間、同誌の編集をしていた[4]。
1990年、上司だった鈴木敏夫にけしかけられて当時、コバルト文庫の看板作家としてミリオンセラーを連発していた氷室冴子を口説き落とし、ほぼ集英社の専属状態だった氷室にアニメージュで『海がきこえる』を連載させることに成功した[1][3][注 1]。
次に実写関係の出版物の部署に移り、飯田譲治監督の『NIGHT HEAD』(1992年)、岩井俊二監督の『undo』(1994年)や『PiCNiC』(1996年)などに関わる仕事をし、ゲームの製作にも少し携わる[4]。
その後、徳間書店の映像事業部部長に就任し、アニメーションの製作に携わる[4][5]。
2002年に『海がきこえる』で挿絵を担当したアニメーターの近藤勝也から紹介された磯光雄監督[注 2]の『電脳コイル』の企画書[注 3]に惚れ込み、アニメ化することを決意[4][6]。バンダイビジュアルの協力を得てNHKエンタープライズに企画を持ち込み、2007年にようやくNHK教育テレビでテレビアニメとして放送させることが出来た[4][6][注 4]。