ユゼス (Uzès)は、フランス、オクシタニー地域圏、ガール県のコミューン。
ユゼスは32km北西のアルル、40km東のアヴィニョン、そして25km南のニームを結んで形成される三角形の中に位置する。まちはブドウ畑、オリーブ畑、そしてギャリグに囲まれている。
まちはウールの泉のある小さな谷を見下ろしている。ローマ時代にウールの水源はニームに供給されていた。水は、50kmにも及ぶ水道橋、ポン・デュ・ガールによって都市へもたらされていた。
交通網から遠く離れ、ユゼス駅はまちの中心から約1.5kmの西側にある丘陵にあったが、現在は廃止されている。しかしまちはニーム、アレス、アヴィニョンやルムーランからのバス路線が通じている。
ユゼスの誕生は、ウールの泉からニームへと水を供給したポン・デュ・ガールの建設と一致する。ユゼスには5世紀からフランス革命まで、カトリックの司教座が置かれていた。司教座は1817年のコンコルダートで廃止された。続いて子爵領、1486年には伯爵領となり、1565年には公爵領となった。まちはユグノー戦争とカミザールの乱に巻き込まれている。
1795年から1800年、まちはサン=フィルマンという、1793年の国勢調査で人口187人の集落を併合していた。革命時代にサン=フィルマンは一時的にフィルマン=レジュゼス(Firmin-les-Uzés)と改名していた。ユゼス自身も名称が変えられ、ユゼス=ラ=モンターニュ(Uzès-la-Montagne)と呼ばれていた。1800年から1926年までユゼスは郡庁所在地となっていた。
ドイツの食品会社ハリボーの工場がある。スペインカンゾウ栽培文化が一帯で広まっている。
ユゼスは芸術と歴史のまちに指定され、16世紀や18世紀の見事なファサードや大邸宅のある中心部はよく保存されている。狭い石畳の通りは中世に遡る。エルブ広場は、プラタナスの木陰、アーケードを持つ住宅に囲まれ、真ん中には噴水が置かれている。
参照元:1962年までEHESS[2]、1968年からINSEE[3][4]