ヤノス・ドラパル(János Drapál 、1948年2月3日 - 1985年8月11日)はブダペスト出身のオートバイレーサー。ハンガリー人として初めてロードレース世界選手権で優勝したライダーである。
略歴
冷戦中のハンガリー出身ということもあって世界選手権に出場する機会になかなか恵まれなかったが、そんな状況の中でも4勝を挙げている。初優勝は1971年のチェコスロバキアGP250ccクラスだった。ユーゴスラビアGPの350ccクラスで2勝目を挙げた1972年はランキング7位でシーズンを終え、これがドラパルの最高位となった。翌1973年は2勝を挙げたもののランキングは9位に終わった[1]。
1985年、ピエシュチャニの飛行場で開催されたチェコスロバキアGP(この年は世界選手権ではなかった)の250ccクラスに出場したドラパルはコースマーシャルに激突して死亡した[2]。
ドラパル以後、ハンガリー人によるグランプリ優勝は、33年後の2005年イタリアGP125ccクラスのガボール・タルマクシまで待たなければならない。
主な戦績
ロードレース世界選手権
1950年から1968年までのポイントシステム
順位
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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ポイント
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8
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6
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4
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3
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2
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1
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1969年から1987年までのポイントシステム
順位
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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7
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8
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9
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10
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ポイント
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15
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12
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10
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8
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6
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5
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4
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3
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2
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1
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- 凡例
- ボールド体のレースはポールポジション、イタリック体のレースはファステストラップを記録。
脚注