モルガン・ライブラリー(英: Pierpont Morgan Library)は、ニューヨーク市マンハッタン区マーリー・ヒルにある美術館および学術機関。住所は、マジソン・アベニュー225号(東36丁目との交差点)である。元々モルガン・ライブラリーは1906年に実業家であるジョン・モルガンの書物と絵画の個人コレクションを集めた図書館として設立されたが、1924年に息子のJ.P.モルガン Jr.が公共法人化し、美術館として一般に公開されているものである。この図書館はチャールズ・マッキムによって120万ドルで設計された。
今日モルガン・ライブラリーは美術館と研究機関の両方の役割を担っている。当初、コレクションの範囲はジョン・モルガンの司書であったグリーンによって集められたものだけであった。グリーンは後にモルガン・ライブラリーの最初の司書となり1948年に引退するまでモルガン・ライブラリーの司書を務めた。彼女の後任者であるフリードリヒ・アダムス Jr.は1969年までこの図書館を運営しており、また彼のコレクションは世界的に有名なものであった。国際的に最も重要な収蔵品は、装飾写本やスタヴロの3枚続きの絵画、リンダウ・ゴスペルズ(英語版)の金属細工などである。最も有名な手稿にはモルガン・バイブル(英語版)、モルガン・ベアトゥス(英語版)、Hours of Catherine of Cleves(英語版)、Farnese Hours(英語版)、モルガン・ブラック・アワー(英語版)、Codex Glazier(英語版)がある。これらの手稿の収蔵品はウォルター・スコットやオノレ・ド・バルザックの作品の原本やボブ・ディランがメモした悲しきベイブと風に吹かれての紙切れも含んでいる。
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