ミネアポリス・サウンド(Minneapolis sound)は、ファンク・ロック、ポップ、シンセポップ、ニュー・ウェイヴなどの音楽を基に作られた音楽ジャンルで、1970年代の終わりにプリンスをパイオニアとして成立したとされる[1]。ジャンルとしての人気は1980年代に、プリンスのほか、ザ・タイム、ジャム&ルイス、彼らのプロデュースを受けたジャネット・ジャクソン、モーリス・デイ、ヴァニティ6、アポロニア6、タ・マラ&ザ・シーン、シーラ・E、ジェシー・ジョンソン、ブラウンマーク、マザラティ、ザ・ファミリーらの同ジャンルに属するミュージシャンの勢いを受けて上昇した。
『ローリング・ストーン・アルバム・ガイド』は、「ミネアポリス・サウンドは、1980年代半ばのR&Bやポップスに大きな影響を与え、言うまでもなくエレクトロ、ハウス、テクノに次の20年分の影響をもたらした」と評している[2]。
多くのミネソタ出身のミュージシャンはもちろん、その他のアメリカの地域および、他の国の出身のミュージシャンに至るまで、例えばレディ・フォー・ザ・ワールド (ミシガン)やシェレール (ロサンゼルス)、シーナ・イーストン (スコットランド)など、プリンスおよびミネソタ・サウンドの影響は及んでおり、それらの音楽はより広範にファンク・ロックなどとも称される。
音楽的な特徴
ミネアポリス・サウンドはファンクに属するジャンルだが、伝統的なファンクとは、若干異なるサウンドを持つ特徴がある。
- 純粋なシンセサイザーが使用され、なおかつフィルよりもアクセントとして使われる。またギターは、 伝統的なファンクと比べて、より大音量でかつ積極的な即興演奏をギターソロのパートにおいて行う。
- シンセベース、もしくはエレクトリックベースはとてもファンキーで重要な役割を持ち、 ドラムは伝統的なファンクのそれよりも、より機械的な処理を加えて加工したものを使う場合が多い[4]。
ミネアポリス・サウンドのアーティスト
脚注
外部リンク