創立して間もないデヴィッド・ゲフィンのゲフィン・レコードと契約し、1985年にバンド、ローン・ジャスティスのボーカルとしてデビューする(ローン・ジャスティスでのデビュー前年、映画『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984年)のサウンドトラック盤にソロ作品「ネヴァー・ビー・ユー」が収録されている)。ローン・ジャスティスはデビューに際してボブ・ディラン、ドン・ヘンリーなど数々の著名ミュージシャンから高い評価を受ける。またディランからは曲提供の申し出(シングルC/W「Go Away Little Boy」)も受けるなど前途洋洋と観測されていた。しかしレコード会社スタッフのビジネス上の思惑との齟齬などもあり、大幅なメンバー・チェンジの梃入れがなされる(事実上、「マリア・マッキーとそのバックバンド」になる)ものの、大きなヒットもなく、バンドでの活動は不調に終わる。
1987年のバンド解散以後は、ソロ・シンガーとなった。ソロでのデビューは1989年、ミッチェル・フルームのプロデュースによるセルフ・タイトル・アルバム。収録曲の「Breathe」は英米でヘヴィ・ローテーションされ、イギリスでチャートイン、スマッシュ・ヒットとなるがアメリカ本国ではまったく振るわなかった。以後、2014年現在までに6枚のスタジオ・アルバム、2枚のライブ・アルバムを発表している。作曲者としては1985年11月、元アンダー・トーンズ (The Undertones)のフィアガル・シャーキー(Feargal Sharkey)に提供した「夢の恋人 (A Good Heart)」が、自身では1990年9月~10月、映画『デイズ・オブ・サンダー』の挿入歌「ショー・ミー・ヘヴン (Show Me Heaven)」が、それぞれ全英ナンバー1になっている。