成吉思汗たれ
ベル食品株式会社 (ベルしょくひん)は、北海道 札幌市 西区 二十四軒 に本社を置く調味料 の製造・販売会社。主力商品「成吉思汗(ジンギスカン)たれ 」が有名。
なお、大阪府 大阪市 鶴見区 に本社を置くベル食品工業 とは、社名は似ているが、資本・人材関係は一切ない。また、かつて存在したベルフーズ (後のカネボウフーズ、現在はクラシエフーズ )およびカネボウ(現・クラシエホールディングス) との関連は一切ない。
コーポレートスローガン は「北海道のソウルフードメイカー 」だが、昭和 時代には「おいしさのパートナー 」と名乗っていたことがある[ 1] 。
概要
1947年 に北海道大学 農学部OB7人が創業した「北共(ほっきょう)化学」が前身で、1958年 に「ベル食品」に改称。社名は北海道大学の前身、札幌農学校 の演武場の鐘(札幌時計台 )に由来する[ 2] 。会社が右肩上がりで発展していくようにと、ロゴマークのベルは45度の角度で描かれている[ 3] 。
北海道でも老舗の食品会社で、主力商品は1956年 に発売された「成吉思汗たれ」(ジンギスカン のタレ )。発売当初は北海道でもジンギスカン料理そのものが一般に普及しておらず、当事は精肉店と協力し商品と一緒に黒いジンギスカン鍋を貸し出すサービスも行っていた。その後、北海道の花見や運動会、海水浴などで現在の形のジンギスカンパーティーが広まった[ 4] 。北海道内では非常に有名な商品であるが、北海道以外での認知度は低かった。しかし、昨今のジンギスカンブームを受け、ラム肉等の羊肉 と共にこの商品の認知度は全国へと広がって行った。なお釧路市 など道東地方限定で通常の瓶入りの他に創業当初の缶入りが販売されており、こちらを好んで買う人も多い。理由は真空で完全密封されるので風味の劣化が少ないことに加え、漁師の間で割れにくいと評判だったためだという。
創業から数年間は調味料ではなく、ラムネ や粉末ジュース を主に製造販売していた。たれ以外にもラーメン スープやレトルト食品 等の製造販売も手がけているが、「成吉思汗のたれ」に比較して他の商品は北海道内でも知名度はさほど高くない。
TEAM NACS の大泉洋 のプロデュースにより、自身のフォトエッセイ本「本日のスープカレー」の販売に合わせてスープカレーの素「本日のスープカレーのスープ」を共同開発し、2004年 に販売を開始した。発売後、北海道のお土産として人気を博し、スープカレー ブームにも乗った事も手伝って、新千歳空港 でも発売されるなど、北海道の新名物としてベル食品と共に定着している。また、2005年 には「本日のスープカレーのスープ(アジア)」が発売された[ 5] 。
「食べ~るベルベルベル食品♪ 」というTVコマーシャルのサウンドロゴ は道内でも有名。ただ、かつてのサウンドロゴでは冒頭部が直前の音声と重なっていたため、「ベ~ルベルベルベル食品♪ 」だと勘違いしている視聴者が多い。近年は使用していなかったが、2018年に坂口渚沙 (元AKB48 )主演のシリーズで、坂口本人の歌唱により復活した。
前述のベル食品工業とは、同じ大阪府内に営業所を置いており販売商品の分野も一部重複しているが、ベル食品のほうが創業が早かったこともあり、ベル食品はロゴマークの上にコーポレートスローガンの「北海道のソウルフードメイカー」という文章を付け足して、ベル食品工業の方はベルの角度を真っ直ぐにして区別することで双方が合意している。
沿革
主力商品
ベル食品
三栄食品
三味 - 味付けメンマ 。
キムチの素 - キムチ 製造の漬け込みダレ。
おろしにんにく - 摩り下ろしたニンニク 。
所在地
本社・工場
遠軽工場
東京支店
東北営業所
大阪営業所
関連会社
CM出演
脚注
関連項目
外部リンク