左からウィル・アイ・アム、アップル・デ・アップ、タブー(2001年)
ブラック・アイド・ピーズ (The Black Eyed Peas )は、アメリカ合衆国 のヒップホップ ・ミクスチャー グループ。これまでにグラミー賞 を6度受賞している。日本でのキャッチフレーズは「猿でも分かる○○」[ 注釈 1] 。2009年のシングル「ブン・ブン・パウ 」は、Billboard Hot 100 で12週連続1位を獲得した。また、「アイ・ガッタ・フィーリング」(14週連続1位)と合わせて26週連続1位(2009年4月18日付〜10月10日付)となり、Billboard Hot 100の新記録を達成した[ 注釈 2] 。
メンバー
現メンバー
元メンバー
キム・ヒル (1995年 - 2000年)
本名:キンバリー・ヒル(Kimberly Allise Hill)
ファーギー (Fergie)(2003年 - 2016年)
ファーギーは2015年の再結成以来の楽曲に参加していないが脱退の正式な発表はなかった。これに対してウィル・アイ・アムは2020年に「ファーギーは母親として育児に専念しており、The Black Eyed Peasの活動は休止している」と話しているので、ファーギーは育休による活動休止が正しい。
経歴
アップル・デ・アップとファーギー
ツイーターセンターでパフォーマンスをするBEP(2006年)
1988年 、同じ学校に通っていたウィルとアップルが出会い、ブレイクダンス グループのトライバル・ネイション(Tribal Nation)に入る。
1989年 、ウィルとアップルは、トライバル・ネイションを脱退し、ヒップホップグループのアトバン・クラン(Atban Klann)を結成する。
1992年 、イージー・E (Eazy-E)が社長だったことで有名な、Ruthless Recordと契約。『Grass Roots』をリリース。
1995年 のイージー死去を機に、彼らはRuthless Recordを離れる。この頃に、ダンサーのタブーが加入し、ブラック・アイド・ピーズ(以下BEP)にグループ名を改める。ロサンゼルス を中心にライブ活動を始め、評判が広まっていった。
1997年 に、BEPのパフォーマンスは多くのレコード会社の間で話題となり、契約合戦となった。最終的にインタースコープ(Interscope)と契約。
1998年 6月、ファースト・アルバム『ビハインド・ザ・フロント(Behind the Front)』をリリース。また、この頃にファーギーがロサンゼルスでのBEPのライブを観てファンになる。
2000年 9月、セカンド・アルバム『ブリッジング・ザ・ギャップ(Bridging the Gap)』をリリース。同年、Shibuya O-EAST でのイベントのため。初来日した。
2001年 に、ウィルが初のソロ・アルバム『ロスト・チェンジ(Lost Change)』をリリース(日本盤なし)。
2003年 4月頃、ファーギーが加入。6月に、3作目のアルバム『エレファンク(Elephunk)』をリリースし、ファースト・シングル「ホエア・イズ・ザ・ラヴ?(Where Is The Love)」が大ヒットした。11月には、iPod のCM 曲に「ヘイ・ママ(Hey Mama)」が起用されてヒット。人気を確立する。
2004年 9月、DVD『ビハインド・ザ・ブリッジ・トゥ・エレファンク(Behind The Bridge To Elephunk)』をリリース。
2005年 6月、4作目のアルバム『モンキー・ビジネス(Monkey Business)』をリリース。年間アルバムトップセールスで5位を獲得した。
2006年 5月、リミックス・アルバム「リネゴシエイションズ:ザ・リミキシーズ(Renegotiations:The Remixes)」リリース。7月に来日し、大阪城ホール と日本武道館 での公演を果たす。7月17日放送の「SMAP×SMAP 」に出演[ 注釈 5] 、「ロンドン・ブリッジ」と「パンプ・イット 」を披露した。
2009年 6月、5作目のアルバム『ジ・エンド(ジ・エナジー・ネヴァー・ダイズ)』をリリース。4月にリリースされた先行シングル『ブン・ブン・パウ 』が、初のBillboard Hot 100 で1位を獲得。
2010年 、『サムデイ(SOMEDAY)』が映画『ナイト&デイ 』の主題歌に起用された。
2011年2月6日、NFL (アメリカンフットボール)・第45回スーパーボウル のハーフタイムショーに出演。
2011年 11月、無期限の活動休止を発表した[ 2] 。
2015年 1月、2015年に結成20周年を迎えることを記念して再結成することをウィル・アイ・アムがメトロ紙にコメント。新作のレコーディングに向けてスタジオ入りを始めており、結成20周年記念ツアーも計画している[ 3] 。
2019年10月、J・バルヴィン を客演に迎えた新曲『RITMO (Bad Boys for Life)』をリリース[ 4] 。Billboard Hot 100で26位を記録し、活動再開以来初のチャートインとなった[ 5] 。
ディスコグラフィ
アルバム
年
タイトル
アルバム詳細
チャート最高位
認定
US [ 6]
AUS [ 7]
AUT [ 8]
CAN[ 6]
FRA [ 9]
GER [ 10]
NL[ 11]
NZ [ 12]
SWI [ 13]
UK [ 14]
1998
Behind the Front
129
—
—
—
149
—
—
—
—
—
2000
Bridging the Gap
発売日: 2000年9月26日
レーベル: Interscope
フォーマット: CD, LP, cassette
67
37
—
—
—
82
—
18
—
112
2003
Elephunk
14
1
3
2
2
6
5
2
1
3
2005
Monkey Business
発売日: 2005年5月27日
レーベル: A&M
フォーマット: CD, LP, digital download
全米売上: 427.2万枚[ 15]
2
1
2
1
1
1
3
1
1
4
2009
The E.N.D.
発売日: 2009年6月3日
レーベル: Interscope
フォーマット: CD, LP, digital download
全米売上: 320万枚[ 31]
1
1
5
1
1
2
8
1
2
3
2010
The Beginning
発売日: 2010年11月26日
レーベル: Interscope
フォーマット: CD, LP, digital download
全米売上: 80万枚
6
6
7
2
1
2
34
12
3
8
2018
Masters of the Sun Vol. 1
発売日: 2018年10月26日[ 41]
レーベル: Interscope
フォーマット: CD, digital download
—
—
—
—
112
—
—
—
55
—
2020
Translation
発売日: 2020年6月19日
レーベル: Epic
フォーマット: CD, digital download
52
—
45
8
13
57
18
—
11
—
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。
リミックス・アルバム
リネゴシエイションズ - Renegotiations:The Remixes (2006年)
日本公演
2月11日 恵比寿ザ・ガーデンホール
7月24日 横浜国際総合競技場 、25日 大阪ドーム
9月16日 STUDIO COAST
7月11日 大阪城ホール 、13日,14日 日本武道館
8月11日,12日 千葉幕張メッセ、大阪舞洲サマーソニック特設会場
9月15日 浜松アリーナ 、18日 日本ガイシホール 、19日 幕張メッセ 、21日 大阪城ホール 、22日 ワールド記念ホール 、23日 さいたまスーパーアリーナ
23日の最終公演では親交がある草彅剛 と香取慎吾 がアンコールの際に参加している。
グラミー賞受賞歴
部門
曲 / アルバム / ビデオ
年
結果
年間最優秀レコード賞
"Where is the Love?"
2004
ノミネート
最優秀ラップ・コラボレーション賞
ノミネート
Record of the Year
"Let's Get It Started"
2005
ノミネート
Best Rap Performance by a Duo or Group
受賞
最優秀ラップ・ソング賞
ノミネート
Best Rap Performance by a Duo or Group
"Don't Phunk with My Heart"
2006
受賞
Best Rap Song
ノミネート
最優秀ポップ・デュオ/グループ賞
"Don't Lie"
ノミネート
最優秀ポップ・ヴォーカル・コラボレーション
"Gone Going"
ノミネート
Best Pop Performance by a Duo or Group
"My Humps"
2007
受賞
Album of the Year
"The E.N.D. "
2010
ノミネート
Best Pop Vocal Album
受賞
Record of the Year
"I Gotta Feeling"
ノミネート
Best Pop Performance by a Duo or Group
受賞
Best Dance Recording
"Boom Boom Pow "
ノミネート
Best Short Form Music Video
受賞
脚注
注釈
^ アルバム「エレファンク」及びファーギーのソロアルバムで用いられたフレーズ。
^ Hot 100発足以前を含めると、1940年 にグレン・ミラー がビルボード のジュークボックス・チャートにおいて26週連続1位を達成しており、ブラック・アイド・ピーズはタイ記録となる。
^ 芸名はすべて小文字で「will.i.am」が正しい表記。
^ ウィル同様、アップルも芸名はすべて小文字表記。
^ 同番組には、これを含め現時点で3度出演しており、2007年9月17日放送分の番組トークにてSMAP へ「クチ・クサイ・ソング」を提供すると伝えたが、中居正広 からやんわり断られた。ウィル曰く「50セント やバスタ・ライムス なども欲しがった」というその曲は、2008年に日本限定で発表された、ウィルの客演ベスト・アルバムに収録された(もちろん、SMAPは歌っていない)[ 1] 。その後、「クチ・クサイ・ソング」の代わりかどうかは分からないが、ウィルはSMAPのアルバム「2008年のアルバム 」に、アルバムのテーマ曲「Theme of 019」と香取慎吾 のソロ「Here is your hit」を提供し、2009年6月22日放送分で3度目の出演をした際には、一緒に「Theme of 019」と自身のアルバム『The E.N.D』より「GOTTA FEELING」を披露した。
出典
^ BEPウィルの「クチ・クサイ・ソング」遂にリリース 、BARKS、2008年5月18日 21:05。
^ MTVjapan 2011-11-29付
^ Métro 2015-1-5付
^ “ブラック・アイド・ピーズ、「RITMO (Bad Boys For Life)」チャート上昇中 ヒットの要素揃い復活なるか ”. 2020年2月25日 閲覧。
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^ “Chartverfolgung / Black Eyed Peas / Longplay ” (German). Musicline.de. PhonoNet. 2010年12月13日 閲覧。
^ “The Black Eyed Peas: Discographie Singles ” (Dutch). dutchcharts.nl. Hung Medien / hitparade.ch.. 2010年12月13日 閲覧。
^ “The Black Eyed Peas: Discography Singles ”. charts.org.nz. Hung Medien. 2011年4月13日 閲覧。
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外部リンク