フロックス属(フロックスぞく、学名: Phlox、フロクス属[1])またはクサキョウチクトウ属[2][3]は、ハナシノブ科の属の一つ。現在[いつ?]67種が知られており[要出典]、越冬性一年草のものと多年生植物のものがある。
P. glaberrima のように1.5mの高さに成長するものもあるが、概して草丈の低いものが多く、ツルハナシノブ(英語版)やシバザクラのように数cm程の高さにしかならない種も多い。
葉はチョウやガの幼虫の食料となり、ウサギやシカの主要な餌になることもある[要出典]。
花は5弁で、花色には濃淡の青・藤色・明るい赤・白などがある。早春に開花するものと、夏から秋に開花するものがある。花は肥沃に育てられるほどその種子も大きくなる。
主に北アメリカ原産で、いくつかの種は北東アジアを原産地とする。高山帯から森林や草原地帯まで幅広く生息している。
日本では三種類のフロックスが栽培されている。一種類目は葉の形が夾竹桃に似ている「草夾竹桃」(P. paniculata L.)。花の香りが花魁のおしろいに似ていることから別名「花魁草」とも呼ばれる。二種類目は「花詰草」「芝桜」(P. subulata L.)で、日本では最も親しまれている。三種類目は桔梗撫子(P. drummondii Hook.)[4]。
キキョウナデシコ、クサキョウチクトウ(宿根フロックス)、シバザクラなど、花卉として重要なものがいくつかある。
フロックス属は水はけの良い土壌と半日陰での栽培が最も適している。