バーバレラ(Barbarella)は、1962年にジャン=クロード・フォレ[1](Jean-Claude Forest)によって作られたフランスのSFコミックおよび、主人公の女性キャラクターの名前。この項では映画化作品、ミュージカル作品についても扱う。
漫画
概要(漫画)
フランスの雑誌『V Magazine』に連載された。大人向けバンド・デシネ。
1964年に、主に美術書を専門に出していたエリック・ロスフェルド社(Eric Losfeld)によって2色刷りの豪華本として出版されたが、裸の絵があるとして検閲に引っかかり宣伝禁止処分となった。
1968年に映画化された。映画化に合わせ、前述の版に修正を加えて再出版され人気を博す。
ストーリー(漫画)
この漫画界の主人公であるバーバレラは、銀河系をめぐりながら、性的なものを含む多くのアドヴェンチャーを行った。
映画
概要(映画)
フランス 、イタリア合作映画。
原作譲りのエロティックな描写(頻繁ではあるがあからさまなものではない)が特徴であり、オープニングの無重力状態でのストリップティーズや、オルガスマトロン(Orgasmatron)と名づけられた性的拷問装置のシーンは特筆に価する。主人公バーバレラは、セクシーな衣装を替えながら、幼児たちに捕らえられて人形に体をかじられたり、小鳥の群れに襲撃されたりするなど、さまざまに被虐的な目に遭う。
全編を通じて、わざとらしいおふざけの雰囲気が演出されており、特殊効果や美術は非常にキッチュなものである。
ストーリー(映画)
すべての兵器が廃止された遠い未来、主人公バーバレラは、陽電子光線発生装置を発明したくじら座タウ星の科学者デュラン・デュラン博士を探せ、という密命を地球大統領から受ける。装置が破壊兵器に転用されれば、武装のない地球は簡単に征服されてしまう。バーバレラはタウ星に向かい、セックスに満ちた冒険を繰り広げ、タウ星を回る惑星の地下に広がる都市を支配する女王や、悪党デュラン・デュランと対決する。
キャスト
スタッフ
その他
ミュージカル
映画に基づいてデイヴ・スチュワートが書き下ろしたミュージカルバージョンが、2004年3月11日にオーストリアのウィーンで初演された。主演はニナ・プロール(Nina Proll)。このミュージカルは2005年の1月1日まで続演された。出演者による録音が行われ、100枚のCDが生産された。これはウィーンミュージカルクラブのメンバー内で抽選によって配布された。
脚注
関連項目
外部リンク
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