ネオグラシエーション(Neoglaciation)とは、約5000年前にあったと考えられる寒冷期のこと[1]。氷河拡大期、氷河再拡大期といわれることもある。ヒプシサーマルの後に起こったとされるもの。
約80万年前から現在にかけて、地球は北半球の大陸氷床の拡大で証明される気候寒冷期(氷期)と、大陸氷床の融解から証明される気候温暖期(間氷期)とを繰り返している。これは、約10万年の周期で規則的に行われており、具体的には、だんだんと寒冷化が進み、完全に冷え切った後に、急激な温暖化が起こるというパターンが見られている。
約2万年前、地球は、最終氷期の影響による大陸氷床の最拡大期をむかえた。その後(先に挙げたパターンに当てはまるのだが)、約1万4千年前から、北半球の大陸氷床が融け始めるなどの急激な温暖化が進む、気候急変期がおとずれる。現在の気候帯が出来上がったと考えられる6000年前頃には、約8000年前から始まったヒプシサーマル(後氷期の最暖期であり、温度の高潮期)がピークに達していた。そして、その後の今から5000年前に、ネオグラシエーションが起こったと考えられている。
(2009年6月28日最終閲覧)
(以上、2009年7月23日最終閲覧)
GCM
気候変動適応策