ニーベンの証明は彼の書籍 Irrational Numbers に示されている。しかしニーベンの証明以前に、D・H・レーマー(英語版)やオルムステッド(J. M. H. Olmstead)によって証明されていた[2]。1933年のレーマーの書籍では、レーマーは余弦においてより一般の結果を証明している。具体的には、互いに素な整数に対して、は次の代数的数である。ただしはトーシェント関数。有理数は1次の代数的数であるから、またはが必要となり、の場合のみが残る。これらを個々に確かめることにより、ニーベンの定理の主張を得る。次に彼はを用いて正弦についての結果を得た[4]。1956年、ニーベンはレーマーの結果を他の三角関数に拡張した[2]。 他の数学者はその後、新しい証明を発表している[3]。
^ ab余弦についての証明は次の文献の補題12にある。Bennett, Curtis D.; Glass, A. M. W.; Székely, Gábor J. (2004). “Fermat's last theorem for rational exponents”. American Mathematical Monthly111 (4): 322–329. doi:10.2307/4145241. JSTOR4145241. MR2057186.
^Lehmer, Derrick H. (1933). “A note on trigonometric algebraic numbers”. The American Mathematical Monthly40 (3): 165–166. doi:10.2307/2301023. JSTOR2301023.
参考文献
Olmsted, J. M. H. (1945). “Rational values of trigonometric functions”. The American Mathematical Monthly52 (9): 507–508. JSTOR2304540.
Jahnel, Jörg. "When is the (co)sine of a rational angle equal to a rational number?". arXiv:1006.2938 [math.HO]。