「ディギン・オン・ユー」(Diggin' on You)はTLCのシングル。全米だけでも累計1,200万枚以上(世界では2,300万枚以上)を売上げてダイヤモンドディスクとなった2ndアルバム『クレイジーセクシークール』からの4枚目のシングルで[6][7][8][9]、1995年10月30日に発売された[10]。
「ディギン・オン・ユー」はビルボード全米ホット・チャート5位、R&Bチャート7位(1996年1月6日付)を記録し[9][11][6][7]、TLCの楽曲の中でもトップ3に入ると評価されるなど、スケール感のあるラブソングで[7][6]、この曲のヒットにより、それまでの支持層以外にも幅広い新たなファンを獲得した楽曲でもある[7][注釈 1]。
制作・録音
「ディギン・オン・ユー」の作詞作曲は、甘美なメロディー・メイカーとして知られるベイビーフェイス[13]が手掛け、プロデュースも彼自身が担当した[14][15][9][7]。
録音は、カリフォルニア州ハリウッドにあるミュージック・グラインダー・スタジオ (The Music Grinder Studios)で、ブラッド・ギルダーマン (Brad Gilderman) によって行われた[14][15][9][16]。
ミキシングは、カリフォルニア州ロサンゼルスにあるララビー・サウンド・スタジオ (Larrabee Sound Studios)のデーブ・ウェイ(英語版)が担当した[14][15][9][16]。
シングルCDのカバー・アートは、アーノルド・ターナー (Arnold Turner)によって撮影された[16]。
トラック・リスト
CDシングル
12インチ・シングル
US・12インチレコードA面[18]# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 時間 |
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1. | 「ディギン・オン・ユー Diggin' on You」(CJ's クラブ・ミックス CJ's Club Mix) | | | |
2. | 「ディギン・オン・ユー Diggin' on You」(エディ F.'s アンタッチャブル・リミックス Eddie F.'s Untouchable Remix) | | | |
3. | 「ディギン・オン・ユー Diggin' on You」(CJ's ハウス・ミックス CJ's House Mix) | | | |
4. | 「ディギン・オン・ユー Diggin' on You」(アカペラ Acappella) | | | |
US・12インチレコードB面[18]# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 時間 |
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1. | 「ディギン・オン・ユー Diggin' on You」(ソウルパワー・リミックス Soulpower Remix) | | | |
2. | 「ディギン・オン・ユー Diggin' on You」(アルバム・ヴァージョン Album Version) | | | |
3. | 「ディギン・オン・ユー Diggin' on You」(L.A.'s ライヴ・リミックス L.A.'s Live Remix) | | | |
4. | 「ディギン・オン・ユー Diggin' on You」(アルバム・インストゥルメンタル Album Instrumental) | | | |
マキシシングル
US・マキシシングル[19]# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 時間 |
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1. | 「ディギン・オン・ユー Diggin' on You」(L.A.'s ライヴ・リミックス L.A.'s Live Remix) | | | |
2. | 「ディギン・オン・ユー Diggin' on You」(ソウルパワー・リミックス Soulpower Remix) | | | |
3. | 「ディギン・オン・ユー Diggin' on You」(CJ's クラブ・エディット CJ's Club Edit) | | | |
4. | 「ディギン・オン・ユー Diggin' on You」(Eddie F.'s アンタッチャブル・リミックス Eddie F.'s Untouchable Remix) | | | |
5. | 「ディギン・オン・ユー Diggin' on You」(アルバム・ヴァージョン Album Version) | | | |
※日本発売のマキシシングルも収録曲は同じ[16]。
レコーディング・ミュージシャン
出典は[14][15][9][16]
- T-ボズ - リード・ボーカル
- チリ - ブリッジ・ボーカル
- デブラ・キリングス(英語版) – バック・ボーカル
- ベイビーフェイス – バック・ボーカル
- ベイビーフェイス - シンセサイザー
- ベイビーフェイス - ドラム・プログラム
- デーブ・ウェイ(英語版) - ミキシング・エンジニア
- ブラッド・ギルダーマン (Brad Gilderman) - レコーディング・エンジニア
- エリック・フィッシャー&ラモント・ハイド (Eric Fischer & Lamont Hyde) - アシスタント・レコーディング・エンジニア
- ハーブ・パワーズ (Herb Powers) - マスタリング・エンジニア
エピソード
「ディギン・オン・ユー」のリード・ボーカルは、TLCの他の多くの楽曲同様にT-ボズが担当し、ブリッジ・ボーカルはチリが歌っているが、
レフトアイはこの楽曲の録音でバック・ボーカルでも参加していない[9]。TLCの楽曲ではレフト・アイのバック・ボーカルがデブラ・キリングス(英語版)に置き換えられることがあり、この曲でもレフト・アイが除外されていて、そうした不満が、その後にレフト・アイがソロになることを決めた理由の一因にもなったとされる[9]。
ミュージック・ビデオ
1995年7月にネバダ州ラスベガスで行われたコンサートのライヴ映像が使用されたミュージック・ビデオも当時話題になったが[7]、監督はF・ゲイリー・グレイが担当している[9]。
ステージに設置された「T」「L」「C」の3本の特大ポールが倒れると同時に、スポットライトを浴びたT-ボズ、レフト・アイ、チリの3人が出現するところからコンサートが始り[6]、アルバム『クレイジーセクシークール』の赤いジャケットが拡大デザインされた背景のステージ上で銀色の衣裳を身につけた彼女たちが大人っぽく歌う姿が印象的なライヴ・ビデオとなっている[11][6]。
リミックス・バージョンのプロデューサー
出典は[16]
- L.A.'s ライヴ・リミックス (L.A.'s Live Remix)
- L.A.リード(英語版)、ボー・ワトソン (Bo Watson)
- 「クレイジーセクシークール・ツアー」のロサンゼルス公演の音源をリミックスしたもの[6]。
- ソウルパワー・リミックス (Soulpower Remix)
- CJ's クラブ・ミックス (CJ's Club Mix)
- エディ F.'s アンタッチャブル・リミックス Eddie F.'s Untouchable Remix
チャート記録
週間
年間
オールタイム・ランキング
出版媒体(国)
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ランキング名称
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位
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発表年度
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ビルボード(米) (Billboard)
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ビルボード90年代トップ・ソングス (Billboard's Top Songs of the '90s)
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414[24]
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2019
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収録アルバム
他の楽曲へのサンプリング
出典は[25][26]
- 通常バージョン
- クリステル・クリア (Crystelle Clear)「Lights Off, Lights On」(2014年) - アルバム『My Fantasy』収録。
- ケイトラナダ「FLIPPIN ON YOU」(2017年)
- スキジー・マーズ(英語版)「All Say」(2014年) - ミックステープ『Pace』収録。
脚注
注釈
出典
参考資料
- クレイジーセクシークール (Media notes). TLC. LaFace・Arista. 15 November 1994. IMT11461902。 – 輸入盤
- クレイジーセクシークール (ライナーノーツ). TLC. LaFace・Arista. 21 December 1994. BVCA-663。
- ディギン・オン・ユー (Media notes). TLC. LaFace・Arista. 24 December 1995. BVCA-8813。 – マキシシングル盤
- Now & Forever・The Hits (ライナーノーツ). TLC. Arista. 19 November 2003. BVCA-21146。
- We Love TLC (ライナーノーツ). TLC. LaFace. 25 March 2009. BVCM-34077。 - 期間限定生産盤(DVD付)
- グレイテスト・20イヤーズ・ヒッツ (ライナーノーツ). TLC. ソニー・ミュージック・ジャパン. 6 November 2013. EICP-1593。
- 出田圭『R&B/HIP-HOP DISC GUIDE』スペースシャワーネットワーク、2001年11月10日。ISBN 978-4860200183。
- 松尾潔『松尾潔のメロウな日々――Rhythm&Business』スペースシャワーネットワーク、2014年5月30日。ISBN 978-4907435035。
関連項目
外部リンク
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スタジオ・アルバムと そのシングル |
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ベスト・企画アルバムと その中の新曲 |
Now & Forever: The Hits (Now & Forever: The Hits) | |
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The Very Best of TLC: Crazy Sexy Hits (The Very Best of TLC: Crazy Sexy Hits) | |
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We Love TLC (We Love TLC) ※日本のみ | |
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プレイリスト: ヴェリー・ベスト・オブ・TLC (Playlist: The Very Best of TLC) | |
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TLC20 ~20thアニヴァーサリー・ヒッツ (TLC 20: 20th Anniversary Hits) ※日本のみ | |
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グレイテスト・20イヤーズ・ヒッツ (20) |
- 「メント・トゥ・ミー」(Meant to Be) ニーヨの書き下ろし曲。
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20 Unreleased (20 Unreleased) アルバム未収録曲を収録。デジタル限定 | |
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プロモーション・シングル 括弧内は収録アルバム |
- 「キック・ユア・ゲーム」(Kick Your Game) (『クレイジーセクシークール』)
- 「シリー・ホー」(Silly Ho) (『ファンメール』)
- 「アイム・グッド・アット・ビーング・ベッド」(I'm Good at Being Bad) (『ファンメール』)
- 「ファンメール」(FanMail) (『ファンメール』)
- 「マイ・ライフ」(My Life)(『ファンメール』)
- 「アイ・ニード・ザット」(I Need That) (アルバム未収録)
- 「3D」(3D) (『3D』)
- 「ダーティ・ダーティ」(Dirty Dirty)(『3D』)
- 「アメリカン・ゴールド」(American Gold) (『TLC』)
- 「イッツ・サニー」(It's Sunny) (『TLC』)
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その他のシングル・楽曲 括弧内は収録アルバム |
- 「アイ・ベット」(I Bet) オーディション番組『R U the Girl)』で合格したオーソ・クリスピー (O'so Krispie)がラップを担当。デジタル・リリースのみ。(デジタル盤限定『Now & Forever: The Hits』)
- 「ギフト・ラップド・キス」(Gift Wrapped Kiss) (アルバム未収録)
- 「マイ・シークレット・エネミー」(My Secret Enemy) 「レッド・ライト・スペシャル」のB面。(限定盤『クレイジーセクシークール』、デジタル盤『20 Unreleased』)
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フィーチャリング参加 括弧内は共演者と収録アルバム ★はシングルあり | |
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サウンドトラック参加 括弧内は映画・舞台名と収録アルバム ★はシングルあり ●はプロモーション・シングル | |
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ゲスト参加 括弧内は収録アルバム |
- 「オール・アイ・ウォント・フォー・クリスマス」(All I Want for Christmas) (ラ・フェイス・レコードの企画アルバム『A LaFace Family Christmas』)
- 「ホワッツ・ゴーイン・オン (Dupri R&B Mix)」(What's Going On (Dupri R&B Mix)) (オールスター・トリビュートのシングル『What's Going On』)
- 「ホワッツ・ゴーイン・オン (Mick Guzauski's Pop Mix)」(What's Going On (Mick Guzauski's Pop Mix) (オールスター・トリビュートのシングル『What's Going On』)
- 「虹」(Rainbow) (L'Arc〜en〜Cielトリビュートアルバム『L'Arc〜en〜Ciel Tribute』)
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関連テレビ番組 | |
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コンサートツアー | |
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関連項目 | |
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