ズゴニーコ(伊: Sgonico ; スロベニア語: Zgonik)は、イタリア共和国フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州トリエステ県にある、人口約2,000人の基礎自治体(コムーネ)。
標準イタリア語およびスロベニア語以外では以下の名称を持つ。
トリエステ県北部に所在するコムーネで、スロベニアとの国境がコムーネの東を走っている。ズゴニーコの街は、トリエステの北北西約10km、セジャーナの西北西約10km、モンファルコーネの東南約19kmの位置にある。
隣接するコムーネ、およびそれに相当する行政区画は以下の通り。括弧内のSLOはスロベニア領を示す。
カルソ台地上の町である。最高地点はラナーロ山(Monte Lanaro / Volnik) (544 m)で、その周辺は自然保護区 (it:Riserva naturale del Monte Lanaro) になっている。
カルスト地形が広がっており、鍾乳洞も多い。観光目的で入ることのできる世界一大きな洞窟とされるグロッタ・ジガンテ (it:Grotta Gigante) も、このコムーネにある。
ズゴニーコにおけるイタリアの気候分類 (it) および度日は、zona E, 2866 GGである[4]。 また、イタリアの地震リスク階級 (it) では、zona 3 (sismicità bassa) に分類される[5]。
1275年に記された文書で、Suonich として現れるのが、この村への最初の言及とされる。1309年には Zgonik の名が現れる。この地名は、「鐘楼」を意味する Zvonìk が語源と考えられている。1494年の時点でズゴニーコはドゥイーノの領主の所領であり、Župa という行政区分(コムーネ)の中心集落であった。
1811年の時点で、ズゴニーコは現在より大きなコムーネの中心であり、現在のドゥイーノ=アウリジーナやモンルピーノの一部もその領域に含んでいた。
第一次世界大戦後にイタリア領となり、1923年にトリエステ県に編入された。
1971年の調査によれば、人口の81.6%はスロベニア系であった。これはトリエステ県の6つのコムーネで最も高い割合であった[6]。
ズゴニーコは以下の分離集落から構成される。地名は、イタリア語名 / スロベニア語名 の順に表記している。
サン・ドルリーゴ・デッラ・ヴァッレ , ズゴニーコ , ドゥイーノ=アウリジーナ , トリエステ , ムッジャ , モンルピーノ