スミス・コロナの由来はスミス・プレミア・タイプライター・カンパニー(Smith Premier Typewriter Company)が初めて大文字と小文字を両方使用できるモデルを開発した1886年まで遡ることができる。同社は1903年の時点ではニューヨーク州シラキュースに本拠を置くL・C・スミス・アンド・ブラザーズ・タイプライター・カンパニー(L. C. Smith & Bros. Typewriter Company)と名を改めて経営されていた[1]。これとは別に、1906年にローズ・タイプライター(Rose Typewriter)社が初の携帯型のタイプライターを発売、1909年には社名をスタンダード・タイプライター・カンパニー(Standard Typewriter Company)と改称し、このスタンダード・タイプライター・カンパニーは1914年に発売したコロナモデル(Corona)の成功を機にさらにコロナ・タイプライター・カンパニー(Corona Typewriter Company)へ改称[1]。オフィス用タイプライターを製作販売していたL・C・スミス・アンド・ブラザーズ・タイプライター・カンパニー、そして携帯用を得意としていたコロナ・タイプライター・カンパニーが1926年に合併し、スミス・コロナが誕生した[1]。