スタセリタ (Stacelita、2006年4月17日 - ) は、フランスで生産された競走馬である[1][2]。G1競走の勝ち鞍は2009年のサンタラリ賞・ディアヌ賞・ヴェルメイユ賞・2010年のジャンロマネ賞・2011年のビヴァリーD・ステークス・フラワーボウルインビテーショナルステークス。
経歴
2008年・2009年(2歳・3歳)
2歳時の2008年10月に競走馬デビュー戦を迎え、フランク・ブロンデルが騎乗してデビュー初戦で初勝利を挙げた。しかしその後はレースに出走せずに2歳を終えた。
3歳となった2009年は、2月にイオリッツ・メンディザバルが騎乗して一般競走を制して2勝目を挙げ、続く3月のロゼデマイ賞(準重賞)はクリストフ・ルメールとのコンビでレースを制しデビュー戦以来3連勝を達成した。そして5月に重賞及びG1競走初挑戦となるサンタラリ賞に引き続きルメールとのコンビで1番人気に支持されて出走し、レースは重馬場のなか2着となったアーティクルレアに6馬身差をつけて圧勝し、無敗の4連勝で重賞及びG1競走初勝利を挙げた[注 1][3]。続く6月のディアヌ賞では圧倒的な1番人気に支持されて出走。レースでは馬なりで2番手につけ、最後の直線で先頭に立つと、2着のタマジルトに4馬身差をつけて圧勝した。休養を挟み、9月のヴェルメイユ賞ではダーレミのクビ差の2位に入線したが、ダーレミが5着に降着となったため繰り上がって優勝、G1競走3連勝となった。しかし、本番の凱旋門賞では7着に敗れ、デビューからの連勝が6でストップした。
2010年(4歳)
4歳となり、始動戦は5月23日のイスパーン賞に出走したが、ゴルディコヴァの4着に終わった。6月14日のラ・クープに出走し、逃げ切り勝ちを収めた。7月にイギリスに渡り、ナッソーステークスに出走したがミッデイの2着に敗れた。
8月22日のジャンロマネ賞を快勝し、G1競走4勝目を挙げた。10月3日のオペラ賞では1番人気に推されたが惜しくも2着に敗れた。香港へ遠征し、12月12日に行われた香港カップではスノーフェアリーの8着に終わった。
2011年(5歳)
始動戦のラ・クープで3着ののち、アメリカへ移籍し7月2日に行われたユナイテッドネイションズステークスでは3着に敗れた。8月13日のビヴァリーD・ステークスと10月1日のフラワーボウルインビテーショナルステークスを快勝した。
11月4日のブリーダーズカップ・フィリー&メアターフでは1番人気に推されたがパーフェクトシールの10着に敗れた。そのレースを最後に引退し、繁殖牝馬入りする。
引退後
繁殖入り当初はイギリスで供用されていたが、2013年にフランケルの仔を受胎した状態で日本に輸出され、社台ファームで繋養される。
2014年に誕生した2番仔のソウルスターリングが2016年の阪神ジュベナイルフィリーズ、2017年の優駿牝馬(オークス)を制している。なお、同馬のGI優勝時の鞍上も母と同じクリストフ・ルメールだった。
2016年に誕生した3番仔のシェーングランツ(父ディープインパクト)が2018年のアルテミスステークスを制している[4]。
競走成績
以下の内容は、Racing Post[1]の情報に基づく。
血統表
血統背景
- Sラインと呼ばれるドイツの名門牝系に属する。
- 父モンズーンもドイツの土着血統出身であるため、フランス産馬ながら非常にドイツ色の強い血統である。
脚注
注釈
出典
外部リンク