ジョージ・コリアス(George Kollias、本名:イェオルイオス・コリアス(Γεώργιος Κόλλιας、ラテン文字転写:Georgios Kollias)、1977年8月30日 - )[2]は、ギリシャのヘヴィメタル・ミュージシャン(ドラマー)。音楽教師としても活動している。特に、アメリカのテクニカルデスメタルバンド、ナイルのドラマーとして著名。コリアスは、ナイルのアルバムに参加したことのある4人のドラマーの中で、初めてアルバム2枚以上で全曲を演奏したドラマーである[注釈 1]。コリアスは、セイビアンとエヴァンス、ヴィック・ファースとエンドーズ契約している。加えて、アテネの現代音楽学校でドラムの講師としても活動している[3]。
コリアスの参加していたエクストリミティー・オブセッションのギタリスト、イラクリス・コリアスはジョージの兄弟である[4]。
略歴
ギリシャ中部・コリントスの出身。コリアスの述懐によれば、ドラムセットの演奏を始めたのは12歳の頃で、セパルトゥラやスレイヤーのようなお気に入りのバンドのカバーを行っていた[5]。1999年頃から、ギリシャのドラマーでコリアスに大きな影響を与えたヤニス・スタヴロポウロスとドラムス講師として活動を開始している[6] 。
コリアスは最初の頃、リチャード・クリスティ(英語版)(デス、アイスド・アース等)、ポール・ボスタフ(英語版)(エクソダス、スレイヤー、テスタメント等)、ピート・サンドヴァル(モービッド・エンジェル、テロライザー)、デイヴ・ロンバード(スレイヤー、テスタメント等)、イゴール・カヴァレラ(英語版)(セパルトゥラ、カヴァレラ・コンスピラシー等)、ジーン・ホグラン(英語版)(デス、デヴィン・タウンゼンド等)、ラーズ・ウルリッヒ(メタリカ)から影響を受けていた[5]。そして後に、彼らとは大きく異なるスタイルのドラマー、ヴィニー・カリウタ(フランク・ザッパ、ジェフ・ベック等)やデイヴ・ウェックル、ジョーイ・ジョーディソン(英語版)(スリップノット、ロブ・ゾンビ等)、スティーヴ・ガッド、トーマス・ラング(英語版)(ジョン・ウェットン等)、マイク・マンジーニ(ドリーム・シアター、スティーヴ・ヴァイ等)からも影響を受けるようになった[5]。
コリアスは、最初シッケニング・ホラーというデスメタルバンドで活動していた。後に、ギリシャのメロディックデスメタルバンド・ナイトフォールで活動していた。2005年にアメリカのテクニカルデスメタルバンド・ナイルに加入した。これと同時にナイトフォールを脱退している。
2008年7月には、コリアスの名義でドラムの教則DVD『Intense Metal Drumming』をハドソン・リミテッドからリリースしている[7][8]。2012年には、続編の『Intense Metal Drumming II』がリリースされた。
ディスコグラフィ
ナイル
セレブラム
- Spectral Extravagance (2009年)[注釈 2]
- Cosmic Enigma (2013年)
シッケニング・ホラー
- When Landscapes Bled Backwards (2007年)
ナイトフォール
エクストリミティー・オブセッション
- Extremity Obsession (1996年) ※デモ
- Everlasting (1997年) ※デモ
システム・ショック
個人名義
- Intense Metal Drumming (2008年) ※DVD
- Intense Metal Drumming II (2012年) ※DVD
- Invictus (2015年)
ADE
サークル・オブ・ザフィアン
- Flesh Without Soul (2004年) ※デモ[注釈 2]
デウス・インフェスタス
- Swansongs For This Stillborn Race (2010年)[注釈 2]
ラヴァー・オブ・シン
ノクタ
アウトラウド
- 『レッツ・ゲット・シリアス』 - Let's Get Serious (2014年)[注釈 2]
ティア
コントレイリアン
- Predestined (2014年) ※EP
- Polemic (2015年)
使用機材
- Pearl Reference Pure Series in # Piano Black[3]
- 22 x 18 Kick
- 22 x 18 Kick
- 08 x 07 Tom
- 10 x 08 Tom
- 12 x 09 Tom
- 13 x 10 Tom
- 14 x 12 Tom (left side)
- 14 x 14 Floor Tom
- 16 x 16 Floor Tom
- 14 x 6.5 Snare
- 12 x 5 Snare
- Pearl Hardware
- DR-503C, DR-501C and RJ-50 complete Rack System.
- DP-2002 Powershift Eliminator Double Pedal
- H-2000 Eliminator Hi Hat Stand.
- RH-2000 Eliminator Remote Hi Hat Stand
- CLH-1000 Hi Hat Arms
- S-2000 Snare Stand
- B-1000 Boom Stands
- CH-1000 Boom Arms
- PCX-100 and PCX-200 Pipe Clamps
- D-1000 Roadster Throne
- TH-2000I and TH-2000S Tom Holders
- OptiMount Suspension System for all toms
- AX-20, AX-25 and AX-28 Adapters
- UX-80 Universal Clamp
- Extreme Isolation Headphones
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- Sabian Cymbals[10]
- AAX Stage Hats 14"
- HH Raw Bell Ride 20"
- HHX Evolution Mini-Chinese 14"
- Max Splash 07"
- AAX Splash 10"
- AA Mini Hats 10"
- AA Mini Hats 12"
- AAX Dark Crash 17"
- AAX X-Plosion Crash 18"
- AAX Stage Hats 13"
- AAX Metal Ride 22"
- AAX X-Treme Chinese 19"
- HH China Kang Chinese 08"
- AAX Dark Crash 17"
- AAX X-Treme Chinese 17"
- Axis Percussion(英語版)
- 2 Axis A Longboards (George Kollias Signature Edition Pedals)
- Axis A Longboard on Foot Snare
- Axis A Longboard on Ribbon Crasher
- Evans Drumheads[11]
- BD22GB2 - 22" EQ2 Batter Clear
- BD22RB - 22" EQ3 Resonant Black
- EQPAF1 - AF Patch - Kevlar Single Pedal
- B14G1RD - 14" Power Center Reverse Dot
- S14H30 - 14" Hazy 300
- B1420 - 14" Blasters series Snare - 20 Strand
- TT12G2 - 12" G2 Clear
- TT12G1 - 12" G1 Clear
- DADK - Magnetic Head Key
- RF12D - 12" 2-Sided Speed/Workout Pad
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注釈
- ^ 初代ドラマーのピート・ハモウラ (Pete Hammoura)は、1stアルバム『Amongst the Catacombs of Nephren-Ka』と2ndアルバム『Black Seeds of Vengeance』に参加しているが、2ndアルバム『Black Seeds of Vengeance』では、1曲(To Dream of Ur)のみでドラムスを担当し、残りの楽曲はヘイト・エターナルなどで活動経験のあるデレク・ロディがドラムスを担当した。
- ^ a b c d e f g h セッション参加
脚注
外部リンク