ジュリエット・カーペンター(Juliet Winters Carpenter、1948年 - )は、アメリカ生まれの日本文学研究者・翻訳家。同志社女子大学教授。
来歴・人物
ミシガン州アナーバー生まれ、1960年父と共に来日。高校から日本語学習を始め、ミシガン大学修士課程修了、エドワード・サイデンステッカーに師事した。1974年来日、神戸女学院などで教え、1986年同志社女子大学教員。1980年安部公房『密会』の英訳で日米友好基金文学翻訳賞、コロンビア大学の翻訳賞を受賞。同志社女子大学表象文化学部英語英文学科教授。奈良と京都在住。
琴、三味線の師範。夫のブルース・エドウィン・カーペンターは帝塚山大学名誉教授。
著書
翻訳
- Secret Rendezvous (安部公房『密会』)1980年
- The Ark Sakura (安部公房『方舟さくら丸』)1988年
- Beyond the Curve (安部公房「カーブの向こう」)1994年
- Masks (円地文子『女面』)1983年
- The Art of Rosanjin. Sidney B. Cardozo, 平野雅章「魯山人の芸術」)1987年
- Uncommon Clay Sidney B. Cardozo and 平野雅章 1998年
- Salad Anniversary(俵万智『サラダ記念日』)1990年
- The Last Shogun: The Life of Tokugawa Yoshinobu (司馬遼太郎『最後の将軍 徳川慶喜』)1998年
- Brooklyn(宋敏鎬『ブルックリン』)1999年
- After(和合亮一『After』)2000年
- A Lost Paradise(渡辺淳一『失楽園』)2000年
- The Quickening Field(蜂飼耳『いまにもうるおっていく陣地 詩集』)2001年
- Memories of Wind and Waves: A Self-Portrait of Lakeside Japan(佐賀純一『霞ケ浦風土記 : 風、波、男と女、湖の記憶』)2002年
- Flame(中村恵美『火よ!』)2004年
- Shadow Family(宮部みゆき『R.P.G.』)2004年
- Day and Night(久谷雉『昼も夜も』)2005年
- The Hunter : A Detective Takako Otomichi Mystery(乃南アサ『凍える牙』)2006年
- Overkill(三角みづ紀『オウバアキル』)2006年
- Waiting on the Weather: Making Movies with Akira Kurosawa(野上照代『天気待ち: 監督・黒澤明とともに』)2006年
- You Were Born for a Reason.(高森顕徹監修 明橋大二、伊藤健太郎著『なぜ生きる』)2006年
- The Sail of My Soul(『こころの帆-英訳山口誓子抄』佐々木ひさこ編著)2006年
- Clouds above the hill : A Historical Novel of the Russo-Japanese War(司馬遼太郎『坂の上の雲』)2013年
- Biruma(日和聡子『びるま』)
脚注
参考文献