ジェームズ・ガン(James Gunn、1966年8月5日 - )は、アメリカ合衆国の脚本家、映画監督、映画プロデューサー、小説家、俳優、音楽家。
生い立ちと学歴
ミズーリ州セントルイスで生まれ。俳優のショーン・ガン、俳優で作家のマット・ガン(英語版)、プロデューサーのパトリック・ガン、脚本家のブライアン・ガン(英語版)は兄弟である。姓のガンは通常スコットランド系の姓だが、彼はアイルランド系である[2]。
若年期は、ミズーリ州マンチェスターのセントジョセフ・マンチェスター小学校に通った。その後は兄弟とともにセントルイス大学高等学校に入学し、1984年に卒業。その後はセントルイス大学に通って1992年に卒業し、心理学の学士号を得た。さらにコロンビア大学大学院に行き、ライティング・フィクションの修士号を得た[3]。
キャリア
トロマ・エンターテインメントの下で映画界のキャリアを開始し、『トロメオ&ジュリエット(英語版)』で初めての監督、脚本をつとめた(監督としてはクレジットされず)。他に『MIS II メン・イン・スパイダー2(英語版)』の脚本を執筆した。
ガンにとって初めてのハリウッドのメジャー脚本は2002年の『スクービー・ドゥー』であった。2004年のジョージ・A・ロメロの同名映画のリメイク『ドーン・オブ・ザ・デッド』の初稿を書いたあと、『スクービー・ドゥー2 モンスター パニック』の脚本を執筆した。2006年には監督作『スリザー』が公開された。
2010年、監督・脚本をつとめた、レイン・ウィルソンとエリオット・ペイジ主演のブラック・コメディ『スーパー!』が公開された。
2014年に公開された『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の監督・脚本をつとめ、一気に注目された。2017年には引き続き監督・脚本をつとめたシリーズ2作目『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』が公開された。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー監督解雇と復帰
2018年7月、ディズニーの会長アラン・ホルンは、ガンのTwitterの投稿に不適切な内容があったとして、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ3作目の監督からの解雇を発表した[4]。
その理由は、2008年〜2012年ごろに投稿された小児性愛、レイプ、人種差別、ホロコースト、エイズなどあらゆる不謹慎なジョークについてのツイートが発見されたことだった[4][5]。ガンは日頃から当時のアメリカ大統領だったドナルド・トランプへの批判を繰り広げており[5]、トランプ支持派の右派ニュースサイトやオルタナ右翼[注 1]によって過去のツイートを掘り起こされ、拡散されたのだった。ガンは一連のツイートについて謝罪[5]した。
ガンの解雇処分に対し、シリーズ1作目から出演しているデイヴ・バウティスタが「ガンが既に書き上げている『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』3作目のシナリオを、もしマーベルが使わないなら、出演契約を解除してもらうつもりだ。そうしなければジェームズを裏切ったことになる」と発言したほか[8]、同シリーズの主要キャストであるクリス・プラット、ブラッドリー・クーパー、ゾーイ・サルダナ、ヴィン・ディーゼル、マイケル・ルーカー、カレン・ギランなどが不謹慎ジョークの内容には共感しないとしながらもガンを支持し、復帰を求めるとの公開書簡に署名した[5]。またガンの再雇用を求めるオンライン請願サイトには、約35万人の署名が集まった[5]。そして解雇から9か月を経た2019年3月15日、ガンが監督に復帰することが発表された[9]。
2018年10月、ワーナーはDCコミックスシリーズ映画『スーサイド・スクワッド』の続編[注 2]の監督、脚本としてガンに誘いをかけ、2019年1月には監督就任の契約を交わした。同作は2020年に公開され、またガンは、同作に登場するキャラクター、ピースメーカーを中心としたスピンオフテレビシリーズ「ピースメーカー」脚本、監督、製作を行った。
2021年1月から7月まで行われた「ピースメーカー』の撮影終了後の同年11月、シリーズ完結作となる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の撮影が始まり[11][12]、翌2022年5月に終了[13]。発表されていた予定通り[14]米国で2023年5月5日に劇場公開された(日本では5月2日公開)。また同作の撮影後半時期にはテレビスペシャル『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』の撮影も行われ、「VOLUME3」にさきがけて2022年11月にDisny+で公開された。
DC映画の新リーダーへの就任
2022年10月25日、ピーター・サフランと共に、DCフィルムズの代わり新設される、ワーナー・ブラザース傘下「DCスタジオ」の共同会長兼CEOに就任することが発表された[15]。以後の4年のDC映画・ドラマ・アニメの製作を統括し、ガンは主にクリエイティブ面を担当することになった。
私生活
2000年10月7日に女優のジェナ・フィッシャーと結婚したが、7年後の2007年9月5日に別居を発表し[16]、翌年に離婚した[17]。現在は女優のジェニファー・ホランドと交際している[18]。
フィルモグラフィ
映画
テレビシリーズ
コンピュータゲーム
ビブリオグラフィ
脚注
注釈
出典
外部リンク
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1974 - 1980年 | |
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1981 - 2000年 | |
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2001 - 2020年 | |
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2021 - 2040年 | |
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