シャノン川 (英語 :River Shannon , アイルランド語 : Sionainn )はアイルランド島 を西(コノート の大部分)と東・南(レンスター とマンスター )に分けるアイルランド 最長の川である。この川の水運は古来重要視され、プトレマイオス の地図にも載っていた。386kmのこの川はキャバン県 のシャノンポット から南へ流れた後、西へ向きを変えて113kmもの長いシャノン湾 を経て大西洋 へ流れ込む。河水が海水と出会うあたりにリムリック の町があり、そこから東の川の水は潮の満ち引き を受けない。
地理
ファーマナ県 南部のクイルカ山地 から流れ出し、アイルランド32県 のうち11の県を流れる。途中の湖にはアレン湖 、リー湖 、ダーグ湖 が、支流にはサック川 とブロスナ川 がある。
歴史
現在の河道を通る様になったのは氷期 の終わりからである。10世紀、ヴァイキングはこのあたりに住み着いて内陸の豊かな修道院を襲うのにこの川を利用した。937年 にリムリックのバイキングはリー湖でダブリン のバイキングと戦い敗れた。オリヴァー・クロムウェル はこの地域のアイルランド人へ「地獄かコノート」(Hell or Connaught)のどちらかへ行かせた。すなわち川の向こう側へ移住させたか死を選ばせたのである。
経済
ブリテン諸島 最長の川で全長300kmを越えるが、その源流は標高たった76mである。そのため航行は容易であり、水運を妨げる岩も少ない。アードナクラシャ にはESB の水力発電所 がある。
シャノン湾での水運は1980年代 に2百万ポンドの投資がなされ、急速に増大した。この投資によりフォインズ にはタンカーのターミナルとシャノン空港 の石油埠頭が建設された。1982年 にはオーギニッシュ に大規模なアルミ精製工場が建設された。そこへは6万トンの貨物船により西アフリカのボーキサイト鉱山からのボーキサイト が運び込まれ、アルミナ へ精製され更にカナダ へ輸出されてアルミニウム へと精製される。1985年 にはマニーポイント の石炭 火力発電所 が完成した。その燃料は15万トンタンカーの定期便で供給されている。
支流
関連項目
外部リンク
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