ザフォニック(Zafonic、1990年 - 2002年)は、フランスのサラブレッドの競走馬、および種牡馬である。1993年の2000ギニーステークス優勝馬で、種牡馬としても活躍した。
経歴
アメリカ合衆国のジュドモントファームで生産された馬で、フランスの調教師アンドレ・ファーブルのもとで競走馬となった。
2歳になった1992年、8月13日にドーヴィル競馬場で行われたタンカルヴィユ賞がデビュー戦となり、2馬身半差でこれに勝利した。翌戦はモルニ賞に出走して優勝、ロンシャン競馬場のサラマンドル賞も制して3連勝を決めた。10月にはイギリスのニューマーケット競馬場へと遠征し、ここでデューハーストステークスに勝利した。G1を含む4戦4勝と大きな結果を残し、この年の末にカルティエ賞最優秀2歳牡馬として選出された。
3歳シーズンに入っての初戦は4月のメゾンラフィット競馬場のジェベル賞(準重賞)で、ザフォニックはキングマンボにアタマ差で敗れて2着となり、初めての敗戦を経験した。5月に入るとふたたびイギリスへ渡り、イギリスクラシック三冠競走のひとつ2000ギニーステークスに出走した。ここでザフォニックは2着バラシアに3馬身半差、さらに45年ぶりのコースレコードで優勝を手にした。
その後はマイル路線に向かうものと思われたが、その翌戦サセックスステークスで競走中に鼻出血が出て7着に敗退、それがもととなって引退に至った。
引退後
馬主ハーリド・ビン・アブドゥッラーの所有するバンステッドマナースタッドに繋養され、種牡馬となった。初年度からザールを出すなど好調な出だしを切った。
2002年、シャトル種牡馬としてオーストラリアのアロースタッドへと移送された。しかし、検疫から間もなくの9月7日に牧場内で事故に巻き込まれ、11歳で死亡した[1]。
おもな産駒
- 1995年産
- 1996年産
- 1998年産
- 1999年産
- ジージートップ Zee Zee Top - オペラ賞
- 2000年産
母父としての主な産駒
- 2000年産
- ヴァダウィナ Vadawina:父アンフワイン - サンタラリ賞
- 2003年産
- 2004年産
- 2006年産
- 2007年産
- 2008年産
- 2010年産
- 2011年産
- 2012年産
評価
おもな勝鞍
- 1992年(2歳) 4戦4勝
- モルニ賞 (G1)、サラマンドル賞 (G1)、デューハーストステークス (G1)
- 1993年(3歳) 3戦1勝
- 2000ギニーステークス (G1)
年度代表馬
血統表
母ザイザフォンはイギリスの競走馬で、イギリスの重賞競走 (G3) での優勝経験のある馬であった。全弟に種牡馬として成功したザミンダーがいる。
備考
外部リンク