- サスカチュワン州
- Saskatchewan
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- モットー: ラテン語:"Multis E Gentibus Vires"
(英: From many peoples, strength)
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サスカチュワン州(サスカチュワンしゅう、英: Saskatchewan 英語発音: [səˈskætʃəwən / -əˌwɑːn] 聞く[ヘルプ/ファイル])は、カナダの中西部に位置する州の1つ。サスカッチュワンとも表記される。北米大陸中央部の「プレーリー」に位置し、西はアルバータ州、東はマニトバ州、北はノースウェスト準州と接し、南は国境を隔ててアメリカのモンタナ州、ノースダコタ州と接する。州都はレジャイナ、州最大の都市はサスカトゥーンである。
サスカチュワンの語源は、サスカチュワン川の名前から来ているが、クリー語の「ᑭᓯᐢᑳᒋᐘᓂ ᓯᐱᐩ」[3]の音から。意味は「速く流れる川」。
母語話者(サスカチュワン州) 2016年[4] |
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英語 |
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82.4% |
フランス語 |
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1.4% |
その他の言語 |
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14.5% |
バイリンガル |
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1.7% |
人種構成(サスカチュワン州) 2016年 |
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白人 |
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72.8% |
非白人系移民 |
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10.8% |
先住民 |
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16.3% |
歴史
もともと現在のサスカチュワン州には、アサバスカ語族やアルゴンキン語族を始めとする先住民族が住んでいた。
17世紀末になると欧州から白人が到来し、18世紀にはハドソン湾会社が入植を開始した。
1870年代にはカナダ・パシフィック鉄道(CPR)が開通し、カナダの連邦政府が入植希望者に土地を無償で提供した。その過程で、カナダ政府によって先住民族が居留地に武力で追いやられた。これに対して1885年、メティの部族が抵抗し、反旗を翻して戦った(北西部の反乱(英語版))。
その後、サスカチュワン州は順調に発展し、白人入植者も増えた。
地理
国立及び州立公園
河川
アルバータ州から流れてきたノースサスカチュワン川とサウスサスカチュワン川がプリンス・アルバートの東約40kmで合流し、サスカチュワン川となりマニトバ州へと流れる。
塩水湖
海水の3倍の塩分量を含むと言われる塩水湖、リトル・マニトゥー湖(英語版)がサスカトゥーンから車で1時間ほどの所にある。温水プールやエステなどの施設が整っていて、リゾートホテルもある。
主要な都市
サスカチュワン州の地方行政区を参照のこと。
州内の人口ランキング10都市。
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都市名 (原語表記)
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2006年
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2001年
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1996年
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1.
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サスカトゥーン (Saskatoon)
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202,340
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196,811
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193,653
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2.
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レジャイナ (Regina)
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179,246
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178,225
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180,404
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3.
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プリンス・アルバート (Prince Albert)
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34,138
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34,291
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34,777
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4.
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ムースジョー (Moose Jaw)
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32,132
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32,131
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32,973
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5.
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ヨークトン (Yorkton)
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15,038
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15,107
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15,154
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6.
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スウィフトカレント (Swift Current)
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14,946
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14,821
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14,890
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7.
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ノースバトルフォード (North Battleford)
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13,190
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13,692
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14,051
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8.
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エステバン (Estevan)
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10,984
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10,242
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10,752
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9.
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ウェイバーン (Weyburn)
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9,433
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9,534
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9,723
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10.
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コーマンパーク (Corman Park)
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8,349
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8,093
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7,142
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経済
農業
州の経済は主に農業にて支えられている。かつては寒すぎて農業はできないと絶望視された時代があったが技術を高める努力が実を結び農業地帯となった。2010年代においては、日本向けにビール原料の大麦を出荷している[5]。
ウラン鉱山
ウランを始めとした鉱物の生産地としても有名である。
カリウム鉱山
ポタッシュ社が経営する、世界最大の塩化カリウム(肥料用のカリ岩塩)鉱山が存在する[6]。
教育
大学
コミュニティー・カレッジ
スポーツチーム
交通
鉄道
州内の空港
脚注
注釈
- ^ 英: The Saskatchewan Institute of Applied Science and Technology
出典
- ^ “Population and dwelling counts: Canada, provinces and territories”. カナダ統計局. 2024年5月13日閲覧。
- ^ “Gross domestic product, expenditure-based, by province and territory (2015)”. Statistics Canada (November 9, 2016). January 26, 2017閲覧。
- ^ クリー語ラテン翻字: kisiskāciwani-sīpiy
- ^ “Language Highlight Tables”. 2016 Census. Statistics Canada (2019年). July 16, 2019閲覧。
- ^ “塩化カリ安定供給で協力継続 JA全農とカナダ”. 農業協同組合新聞 (2013年). 2020年5月26日閲覧。
- ^ “米国株の注目企業5:カリウム鉱山最大手ポタッシュ”. All about. (2010年12月28日). https://allabout.co.jp/gm/gc/374401/ 2014年6月20日閲覧。
関連項目
外部リンク