ハチジョウカグマ(別名: タイワンコモチシダ、学名: Woodwardia prolifera[2]、シノニム: W. o. var. formosana[3])は、暖地に生育する大型の常緑シダ植物で[4]、本種の変種として扱われることも、別種とされることもある。本州南部以南(千葉県以南・四国・九州南部[4])に分布し、山地の日当たりの良い崖地に生える[4]。根茎は太くて短く這い、褐色の鱗片に覆われている[4]。葉全体の長さは2メートルを超える1回羽状複葉で、垂れている[4]。葉の羽片は深く切れ込んでおり、羽片の軸まで達するものもあり、2回羽状複葉のようにも見える[4]。コモチシダより一回り大きくなること、新芽が赤みを帯びること、下部の羽片が完全に裂けること、裂片の先端がより長く尖ること、羽片の基部には裂片を欠く場合が多い、葉脈の網目が本種のほうが小さいなどが異なる[4]。両種とも葉面に多くの無性芽をつけている[4]。新芽は食用にでき、芽を覆う鱗片を取り除いて茹でて、お浸しなどにする[4]。