| この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "ゲームポケコン" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2014年11月) |
ゲームポケコン(正式名称はゲームポケットコンピュータ)は、エポック社が1985年に発売した携帯型ゲーム機。カセットビジョンのハンディ版をコンセプトに開発された。定価12,000円[2]。
概要
日本の国産機としては[注 1]初のロムカセットを採用した携帯ゲーム機[3]であり、それまでの電子ゲームとは一線を画していた。液晶画面はモノクロ2階調で、コンピューターとしての性能はカセットビジョンを若干超える程度[2]。名称に「ポケコン」とつくが、ポケットコンピュータとしての機能は有しておらずゲーム専用。カートリッジを挿さずに電源を入れると、パズルゲームやグラフィックツール機能が使用できた。
先見の明はあったが、当時の技術的な限界のために横幅が大きくならざるを得ず、ゲームボーイの約2.5倍の幅長は手軽に持ち運ぶには不便だった。また、ソフトも自社のみからの供給だったため種類は思うように増えず、結果短期間で市場から姿を消している。カートリッジ交換式の携帯ゲーム機が本格的に普及するのは任天堂が1989年に発売したゲームボーイからであり、世に出るのが早すぎた機種といえる[3][2]。
ハードウェア
左には十字キーに相当する丸型8方向キー、中央に画面、右に操作用ボタンという横型携帯ゲーム機としては一般的な配置を採用しているが、ボタンは4つ(STARTとSELECTを含めれば6つ)もあり、2ボタンが標準だった時代としては異例な多さだった。
従来の日本の携帯型ゲーム機はソフト内蔵式だったため、持っていた液晶画面はそのゲームだけに適したものということがほとんどだった。しかし、ゲームポケコンは多数のゲームで遊べるカセット交換式であることから、特定のゲームにだけ適した液晶を搭載することはできず、1台で様々なゲームに対応できるように、後のゲームボーイと同様なドットマトリクス液晶を採用した。ただしゲームボーイがモノクロ4階調なのに対し、本機は前述通りのモノクロ2階調である。画素数の少なさが示す通り画面は小さいが、正面からの視認性は当時としてはよかった(ゲームボーイより優秀だったという声もある)が斜めからは見え難かった。ヴォリュームコントロールは存在せず、サウンドON-OFFスイッチのみである。通信対戦機能や拡張端子も無く、1人プレイ専用で周辺機器等は専用ACアダプタ以外一切存在しない。
ロムカセットを差し込むスロットは本体右側にある。この正面(画面の右隣)には透明な窓があり、ここにカセットのラベルが来る構造になっていたため、どのゲームを使用しているのか正面から確認できる仕様であった。しかしこの構造は後の携帯ゲーム機には一切採用されることは無く、ゲームポケコンだけが持つ特徴であった。なお、ロムカセットの厚みはかなりのもので、先端部(端子とは反対側)はゲームポケコン本体と同じ厚みがあった。
仕様
- 使用電源 : 単3乾電池(4本)、もしくは専用ACアダプタ
- 乾電池での公称駆動時間は30時間でゲームボーイと同一
- 画面解像度 : 横75 縦64
- CPU : μPD78C06AG(6MHz)
- RAM : 128B(+2kB)
- 内蔵ROM : 4KB
- 本体重量 : 470 g(電池含む)[4]
- 消費電力 : 150 mA[4]
周辺機器
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ソフトウェア
ゲームソフトは5本しか発売されなかった[3]。
本体内蔵
脚注
- 注釈
- 出典
- ^ 1984年に特許を取得。
- ^ a b c d e コアムックシリーズNO.682『電子ゲーム なつかしブック』p.47.
- ^ a b c オトナファミ2011年1月号特別付録「家庭用ゲーム機完全図鑑-昭和編-」、エンターブレイン、p32。
- ^ a b c コミックボンボン1984年11月号、p23。
関連項目