『クロスゲート』(CROSSGATE)は、スクウェア・エニックスが運営をしていた、日本国産の多人数プレイ型ロールプレイングゲーム(MMORPG)。正当な続編は、『コンチェルトゲート フォルテ』[1]。
2001年に発売された日本国産のMMORPGであり、世界で2347万人以上のユーザーを獲得したオンラインゲーム[1]。略称は『XG』、『CG』であるが、『クロゲ』と呼ぶユーザーもいた。ゲーム画面はアニメ調の2Dであり、エンカウント戦闘ターン制。
日本国内でのクロスゲートの運営は、2007年9月30日23:59にて課金サービスが終了し、課金と認証システムのメンテナンスをはさみ、2007年10月1日17:00~10月3日23:00まで、無料プレイ期間として、CDKEYを持っているプレイヤーに無料開放された。 運営終了当時、国産MMORPGとしては、最長の運営実績を誇っていた。(2001年7月26日~2007年10月3日)[1]
運営・開発はSOFTSTAR。日本では未実装であるPUK4(日本語のタイトルは「砂の記憶と覚醒の光」)が、実装済み。 日本から接続することが可能であり、日本人の有志による魔力宝貝Wikiが、作成されている。 月額課金で、銀行振り込みやクレジットカードにて支払い可能。
運営・開発はスクウェア・エニックス中国(SEC)。日本では未実装である6.0(日本語のタイトルは「和諧の曙光」)が実装済み。2008年の末から開いたPUK1の内容を基にした懐旧サーバー(踊り子など実装していない)が意外に人気が出て、日本からの接続が可能。各国のクロスゲートで、数字的な成功を収めたのは中国だけ[2] である。今までも運営中。
2001年10月にKAMA Entertainmentによるサービスを開始、2004年5月30日にサービス終了。2005年1月に運営をKingdom Worksに変更してサービスを再開するが、赤字により、2006年5月30日にサービスを終了している。[2]
ポンスビックは、旧スクウェアの第3開発(『聖剣伝説2』、『クロノ・クロス』など)のスタッフが中心となっている会社。2011年1月5日破産[4]。
以下に、日本国内にて販売されたクロスゲートのパッケージ製品を記す。 ゲームのプレイは基本パッケージのみで可能であるが、拡張パッケージにて追加されたエリアへの移動、職業を使用することはできない。
日本のクロスゲートは、月額課金制のため、ゲームをプレイするには利用権を購入する必要がある。 支払い方法は、クレジットカード、ウェブマネー、コンビエン、ドリムの4通り。
日本のクロスゲートは、1サーバ7チャンネル。パーティ募集やプレイヤーによる露店は、チャンネル1に多くみられる。 サーバメンテナンスは、毎週水曜14時から数時間。
ユーザーが使用できるキャラクターは、オリジナルの男女各7種類4色の計56種に加え、PUKを当てることで使用可能となる男女各14種類4色の112種を加えた168種(オリジナルキャラクターのデザイン変更分を含む)である。なお、顔グラフィックについては、オリジナル14キャラクターについては未拡張、PUK、PUK2、拡張14キャラクターについてはPUK、PUK2の各バージョンが存在し、それぞれについて、目と口の特徴が4種ずつ存在するため、2,688通りのキャラクターが存在することとなる。グラフィックバージョンのみはログイン時に変更することが出来る。
戦闘やスキルの経験値が2倍になる。 一部の町や城にいる出退勤受付係に会話すると、バーストタイムが適用される。 1日1時間追加され、最大6時間まで溜めることができる。
MMORPGの中では珍しくエンカウント戦闘ターン制を採用している。2Dのグラフィックとともに、このレトロ性が支持されている。
1ターン中にプレーヤーは2回の行動が出来る。ただし、スキルやアイテムの使用はターン中に1回のみである。使い魔を戦闘に参加させた場合、プレーヤーの行動1回と使い魔の行動1回となる。また行動の入力は30秒以内に行わなければならない。入力がない場合は時間切れとなりそのターンは防御すら行わず立ちつくすのみである。 敵モンスターの後方から奇襲をすることがあり、この場合ははじめの1ターンの間プレーヤーの行動のみとなる。しかし逆に、プレーヤーもこの奇襲を受ける場合があり、はじめの1ターンは敵の攻撃に無抵抗となる。
本ゲームでは、プレイヤーキラー(PK)のシステムが存在しない為(一応戦闘中は味方もターゲットに選択可能だが、クロスゲート内でそんな事を行うプレイヤーは皆無と言って良い)、対人戦は双方が合意した上で決闘を申し込む、「デュエル」システムとなっている。 戦闘システムそのままに対人戦を行う事が出来、(一部FP半減等の制限を受ける)PTを組んだ状態ならばPT戦を行う事も可能である。
本ゲームを開始した時点でプレーヤーの職業は無職である。無職のままでもゲームは可能であるが、後述するスキルや装備などで大きな制約を受ける。職業は戦闘系と生産系の2種類に大別でき、戦闘系・準戦闘系・生産系・準生産系(採取系)の4種類がある。就職するにも必要なクエストがあり、簡単なものからある程度のレベルがないと無理なものまで様々である。
各職業にランクがあり、キャラクターのレベルまたは専門スキルの上達によってランクアップが可能である。またランクアップには一定以上の名声が伴っていなければならない。それに加えて戦闘系、生産系ともランクアップするためのクエストを修了しなければならない。
プレイヤーは一定の条件の下で名声を獲得することが出来る。名声は「称号」と呼ばれることのほうが多い。主にスキルを使用することによりポイントが貯まり、一定の値を超えると次の称号が得られる仕組みになっている。(1日あたりの上限値が存在する模様)なお、どれくらいポイントが貯まっているかは銀行前のNPC「メウ」、城中庭のNPC「ミウ」に話しかけることで大雑把ではあるものの知ることが可能。採取系の職業のばあい、採取系スキルを使用すると自動的に称号が付くようになっている。戦闘系、生産系いずれもNPC「あだなのモン」「あだなのムン」に話しかけると称号がアップする(勿論、ポイントが一定以上貯まっていればの話)。
上記の名声と呼ばれる称号のほかにも「称号」を得ることが可能である。その多くはクエストをこなすことで得られる(2006年12月現在で入手可能と思われるもの)。
2006年4月現在、存在する職業は以下の通り。
スキルを使用するためには何らかの職業に就いていなければならない。ただし「お試し鍛冶」「お試し狩猟」「お試し採掘」に関しては無職でも例外的に使用可能である。
キャラクターは封印術士の捕獲したモンスターを使い魔として戦闘に使用できる。PUK3以降ではスキルの使用でモンスターに乗ることも可能である。使い魔にスキルを覚えさせることも可能。プレイヤースキルには無いものもある。性能はプレイヤースキルより少し劣化した程度である。
クロスゲートには実に多くのクエストがあり、その多くは一人ではこなせないものが殆どである。
CDの名称は『CROSS GATE POWER UP KIT2 〜楽園の卵〜 PREMIUM SOUNDTRACK』。『PUK2』の予約特典で非売品。
全10曲収録 作曲・編曲:伊藤賢治
CDの名称は『CROSS GATE POWER UP KIT3 〜天界の騎士と星詠の歌姫〜 PREMIUM SOUNDTRACK』。『PUK3』の予約特典で非売品。
全16曲収録 作曲・編曲:伊藤賢治