『ガリバー旅行記』(ガリバーりょこうき、Gulliver's Travels)は、1939年の、フライシャー・スタジオ製作、パラマウント映画配給のアメリカ映画で、アニメーション映画である。また、日本では最初に公開された長編カラーアニメーション映画である。
概要
アイルランドの風刺作家ジョナサン・スウィフトにより執筆された風刺小説『ガリヴァー旅行記』の第一篇「リリパット国渡航記」を映画化したものである。
フライシャー・スタジオは、1934年から長編カラーアニメーション制作の構想を練っていたが、当時のパラマウントは金銭の問題や長編アニメーション公開の前例が無かったため、フライシャーの提案を却下し続けてきた。しかし、1937年にウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ制作の長編カラーアニメーション『白雪姫』が大成功を収めるとパラマウントはディズニーに対抗、その成功を再現したいと考え、1939年のクリスマス公開を予定し製作を開始する。
フライシャーは、生身の俳優のフィルムをトレースするロトスコープを主人公であるガリバーのアニメ化に使用。その他にも製作に様々な工夫を凝らした結果、この映画はアメリカで公開されると大成功を収め、50の劇場での上映に限られていたにもかかわらず、327万ドルの興行収入を稼いだ[1]。登場人物のリリパット人は後に短編映画にも登場した。
その後、本作の権利は、ナショナル・テレフィルム・アソシエイツがフライシャー・スタジオの過去作品と共に買収し、その後リパブリック・ピクチャーズ(後にパラマウントが買収)が権利を所有している。しかし、著作権に関しては公開から28年以内にリニューが行われなかった為、現在はパブリックドメインとなっている。
日本では、著作権の保護期間が終了し、パブリックドメインとなったことから、現在は各社からパブリックドメインDVDが発売されている。
ストーリー
キャスト
スタッフ
脚注
関連項目
外部リンク