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この項目では、放送作家について説明しています。
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オークラ(1973年12月10日 - )は、日本の放送作家。本名:河野 良(かわの りょう)。群馬県富岡市出身。日本大学理工学部土木工学科中退。既婚。
略歴
群馬県の建設業を営む裕福な家庭に長男として生まれる。姉と二人の妹がいる。
1997年に作家活動を開始しプロダクション人力舎入り。アンジャッシュやアンタッチャブルがライブシーンで人気を得始めている時期だった[1]。作家になる前は「細雪(ささめゆき)」(谷崎潤一郎の『細雪』に由来)というコンビで活動していたが、相方の突然の失踪にてコンビ解消。当時の芸名はオークラ劇場であり、現在の芸名はそこから取っている。ラーメンズ、アルファルファ(現東京03)と組んでいたコントグループ「チョコレイトハンター」にも在籍していた。芸人時代はトーイボックスに所属[注 1]。
コンビ解散後はあてのない毎日を送っていたが、バナナマンの設楽統に「やることないなら俺たちの手伝いすれば?」と言われたことがキッカケで放送作家に転向する。
2013年4月29日、一般女性と結婚[2]。
2015年から『週刊プレイボーイ』にて「オークラの勝手に心配性」というコラムの連載を行っていた。
2021年12月3日、自身初の自伝となる著書「自意識とコメディの日々」を刊行した[3]。
人物
- バナナマンとは若手の頃から公私共に交流が深く「第3のバナナマン」とも言われている[4]。『バナナ炎』にて「何らかの理由でバナナマンがトリオになったら誰を加入させるか?」というお題の時に名前が上がり、日村勇紀は「一番しっくりくる。実際芸人だったし。仲も良いし。完璧じゃん!」と太鼓判を押したが、設楽統からは「でもチョーつまんねぇよ?」と言われてしまった。
- 芸人活動をしていた時期に、バナナマンの単独ライブや人力舎のライブにゲスト出演した彼らの姿を観て衝撃を受ける。芸人から作家に転身したきっかけのひとつは、自身が書いたネタをが日村演じたところ非常に面白く「これは演者として勝てない」と、芸人としての限界を感じたことから。また、同時期にコンビ解散のタイミングも重なったこともあり、踏ん切りがついた。芸人を辞めた後は作家としてバナナマンのネタを書きたいという気持ちが溢れ、懇意にしていた設楽に相談したこともある[5]。
- 芸人の頃から観察力があり目端が利く。設楽に「メガネの二人組で面白いコンビがいる」とおぎやはぎを紹介したり「映画のようなコントをするコンビがいる」とラーメンズを紹介していた。この二組とバナナマンとの三組で合同コントライブを開催する際に発起人となった。
- バナナマンのラジオにも参加しており、番組内で話す事もある。彼らのラジオ『バナナマンのバナナムーンGOLD』(TBSラジオ)でのあだ名は「バル柵」。
- 少年期から太りやすい体質である。中学に上がる前から体重が80kgもある巨漢であったが「このままではいけない」と決意し、“お弁当は人参一本”という極端な食事制限ダイエットを行ったことがある。成人してからも頻繁にダイエットを行っている。近年も「2ヶ月半で15kg痩せる」と目標を立てたが2週間過ぎても2kgしか痩せなかったため固形物を極力摂取せずにスープをメインにした食生活を続け、絶食期間も設けた。そのため、固形物を食すると胃が受け付けなくなり拒絶反応で嘔吐することもしばしばあった。二カ月後、17kgの減量に成功した。
作家として
構成作家としてバラエティ番組に参加するほか、ドラマの脚本を担当することもある。「放送作家」と呼ばれることを嫌っており、名刺にも「脚本・構成」と明記している。
どんでん返しネタを得意とする。時に人間的な恐怖のオチもある。幼少期の実体験を元にしたネタが多い。
2012年、日村勇紀が主演を務めたドラマ「イロドリヒムラ」の最終話脚本を上梓した。監督は設楽統が務めた。
また上記バナナマンを初め、東京03やおぎやはぎなど多くの芸人の単独ライブに関わっており、2012年にはシティボーイズの単独ライブにネタを書いている。また、バカリズムが脚本を手掛ける「素敵な選TAXI」「黒い十人の女」にも脚本補助の立場として参加。
東京03は「文章ネタやシチュエーションコントなど様々なパターンを書ける」などと絶賛している[注 2]。
主な担当番組
現在
テレビ
ラジオ
ウェブテレビ
過去
テレビ
- NHK
- フジテレビ
- テレビ東京
- 日本テレビ
- テレビ朝日
- TBSテレビ
- 関西テレビ
- TOKYO MX
- tvk・チバテレビ・テレ玉・サンテレビ
- tvk・チバテレビ・テレ玉・サンテレビ・メ〜テレ
- BSジャパン
- BSフジ
- BS日テレ
- ひかりTV
- WOWOW
ラジオ
脚本
映画
- プレイボール(2002年、ガレッジセール主演、小谷鴨亮と共作)
- ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE(2008年)
- バカリズム THE MOVIE(2012年、オムニバス内の一つ「トップアイドルと交際することへの考察」アイデア)[6]
- セブンデイズ リポート(2014年)
- ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE(2013年、佐久間宣行と共作)
- ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ(2014年、構成)
テレビドラマ
NHK
TBS
フジテレビ
テレビ朝日
日本テレビ
テレビ東京
毎日放送
ラジオドラマ
WEB
舞台
- 宇田川フリーコースターズコントライブ「epoch conte square」
- 笑いの巣 PRESENTS ライブ!!君の席(桝本壮志と共作)
- ASH&Dライブ vol.3
- 舞台 ウレロ 未公開少女
- 舞台 ウレロ 未解決少女
- シソンヌ単独ライブ(監修)
- 〜崩壊シリーズ〜『九条丸家の殺人事件』
- 〜崩壊シリーズ〜『リメンバーミー』
- GURUになります。〜平浅子と源麗華の一週間〜(脚本)
- 漫画みたいにいかない。
- 漫画みたいにいかない。第2巻(2019年2月19日:かつしかシンフォニーヒルズ、3月8日:神戸国際会館こくさいホール)
このほかにもさまざまな芸人のライブに携わっている(バナナマン、おぎやはぎ、東京03、ドランクドラゴンなど)。
東京03のライブでは演目の最後のネタを毎回担当している。他にも「悪ふざけ公演」など単独ライブとは別の特別公演でも東京03と共に脚本を担当している。
出演
CD
- バナナマンコントCD「イエロー」(オサムレコード、声のみの参加)
- 宇田川フリーコースターズ
ビデオ・DVD
- チョコレイトハンターラストライブ「THE FINAL HIGH TENSION BUS」(放映のみ)
- バカ爆走・JCAオンパレード(越前屋電視社)
- バナナマンコントライブ「激ミルク」(「CLEVER HOSTAGE」の誘拐犯役)
- バナナマンDVD「private stock」(「ルスデン」の隣人役)
- バナナマン傑作選ライブDVD「bananaman Punch」(副音声にて声のみの出演 バナナマンの二人とともにコントの解説)
- バナナマン傑作選ライブDVD「bananaman Kick」(副音声にて声の出演 バナナマンの二人とともにコントの解説 「ルスデン」の隣人・河野さん役)
ラジオ
作詞
- 宇田川フリーコースターズ
- バナナマン
- ピンポン3姉妹(恵比寿マスカッツ)
- ピラメキーノ関連
- 東京03
- ももいろクローバーZ
- いぎなり東北産×桜エビ〜ず
- BELLWETHER(西山宏太朗、武内駿輔、沢城千春、増田俊樹、畠中祐)
- 『僕の声でどんな番組ができるのだろう?』 (作曲・編曲 永井ルイ)
- 『僕らの意味』
- 『笑止』(作曲 奥村愛子)
- 『難しいサイ』(作曲・編曲 カンケ)
- 古川慎
- 『君の○○の悩みがセカイを救った事を君は何も知らない』(作曲・編曲 河田貴央)
ラフ×ラフ
著書
- 自意識とコメディの日々(2021年12月3日、太田出版)
脚注
注釈
- ^ 2013年8月30日バナナマンのバナナムーンGOLDPodcastで、作家に転向した現在もプロダクション人力舎所属と勘違いされ、仕事の依頼が来てしまうと語っている
- ^ 東京03単独ライブ『図星中の図星』DVD副音声
出典