1942年に公開されたプロパガンダ作品に登場した時のエルマー。
エルマーの発音の癖は時として、サブタイトルにも反映される
エルマー・ファッド (Elmer Fudd )は、ルーニー・テューンズ のキャラクター。フルネームはエルマー・J・ファッドである。
概要
バッグス・バニー の宿敵であり、彼はバッグスを食べようと命を狙っている。
気の強いハンターに見えるが、非常に気が弱く、ドジで間抜けなところがある。
原語版ではRをWで発音してしまう癖があり、たとえば"Rabbit"は"Wabbit"と発音する。日本語版[ 1] ではサ行をハ行で発音したり、ラ行のとこをア行で発音することがあり、「ウサギ 」の場合は「ウハギ」と発音する。
歴史
エルマーは当初、監督のテックス・アヴェリー の短編映画『エッグヘッド登場 (Egghead Rides Again、1937年)』で「エッグヘッド (Egghead) 」として登場した。[ 2] 。この時のエッグヘッドは、細長い鼻、緑色の服と黄緑のズボンとして描かれた。『ダフィとエッグヘッド(Daffy Duck and Egghead)』ではダフィー・ダック と共演している。
その後、『赤頭巾ちゃんと狼(Little Red Walking Hood、1937年)』から「エルマー・ファッド 」という名前になり、小さな風船のような鼻に変わった。
チャック・ジョーンズ 監督の短編映画『カメラはもうこりごり(Elmer's Candid Camera、1940年公開)』で、バッグス[ 3] と初共演。この時点ではまだ、エッグヘッドと同じ服を着ていた。その後も『野生のバニー(A Wild Hare、1940年公開)』で共演している。
エルマーは熱狂的なスポーツマンとして描かれ、二連式散弾銃 を所持している。しかし『どったのセンセー? (What's up Doc?)』ではエルマーの特徴が異なった。エルマーは大スターで、新しいパートナーを探している時、ベンチに座っているバッグス・バニー を見つけ、バッグスをスカウトし彼を引き立て役にした。ギャグをしても観客には全くウケなかったが、エルマーがライフルをバッグスに向けた時、バッグスが『どったのセンセー?』と言ったことで大ウケした。
『エルマー バニーになる!?(Hare Brush)』では、洗脳されたエルマーがウサギになる内容となっている。
その後の活躍
エルマーは、1970年代から1980年代にかけて、複数のテレビスペシャルに登場し、カメオ出演 した。ロジャー・ラビット でもカメオ出演を果たした。
タイニー・トゥーンズ では、学校の先生として登場した。
スペース・ジャム ではTune Squadのメンバーとして登場、ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション では悪役を演じた。
ルーニー・テューンズ・ショー でも登場した。
声優
エッグヘッド
ダニー・ウェッブまたはクリフ・ナザロ (1937–1939)
ロイ・ロジャース (『A Feud There Was』で担当)
マーク・カウズラ (『Daffy Duck's Quackbusters』)
トム・ケニー (シルベスターとトゥイーティー ミステリー)
エルマー・ファッド
吹替声優
エッグヘッド
不明(ダフィとエッグヘッド(ヘラルド・ポニー版のビデオ『コミック☆パラダイス 全員集合!! ダフィのいたずら物語』に収録されているエピソード))
エルマー・ファッド
関連項目
脚注
^ これは現行吹き替え版によるもので、それ以前の吹き替え版には無かった。
^ Egghead at Don Markstein's Toonopedia. Archived from the original on June 16, 2016.
^ この時はプロトタイプだった。
キャラクター 短編作品
テレビ番組 派生作品
関連項目