エマニュエル・ベアール(Emmanuelle Béart, 1963年8月14日 - )は、フランスの女優。
来歴
1963年8月14日にサントロペで生まれたとされるが、1965年という説もある[1]。父親は歌手であり詩人のギイ・ベアールで[2]、日本でも有名な歌『河は呼んでいる』で知られる。母親はイギリス生まれでモデル・女優だったジュヌヴィエーヴ・ガレア。自身はレバノン人、エジプト人、ユダヤ人、イタリア人、ギリシャ人の血を引く。ブロンドの髪、ブルーの目のイメージが強いが、本来の髪色はブルネットである。
1976年に映画『Demain les mômes』で女優としてデビュー。15歳でカナダに留学した折、ロバート・アルトマン監督と出会い、女優の道を勧められたことを機に、帰国した1982年から改めて本格的に演技の勉強を始める。1986年の『愛と宿命の泉 PART2/泉のマノン』でセザール賞助演女優賞を受賞。翌1987年には『天使とデート』でハリウッドに進出した。1991年の『美しき諍い女』では4時間近い上映時間の多くをヌードで演じて話題になった。1995年には『フランスの女』でモスクワ国際映画祭女優賞を受賞。翌1996年には『ミッション:インポッシブル』で9年ぶりにハリウッド映画に出演した。1999年の『見出された時-「失われた時を求めて」より-』ではカブール・ロマンチック映画祭で女優賞を受賞。2002年の『8人の女たち』で共演したカトリーヌ・ドヌーヴやイザベル・ユペールらとともにベルリン国際映画祭芸術貢献賞やヨーロッパ映画賞女優賞を受賞した。
私生活
『優しく愛して』(1985年)や『愛と宿命の泉 PART2/泉のマノン』(1986年)で共演した俳優のダニエル・オートゥイユと1993年に結婚し、同年に長女を出産するが、2年後の1995年に離婚。1996年には音楽プロデューサーとの間に長男をもうけた[3][4]。2008年8月に俳優のミカエル・コアンと結婚している[4]。
また、人権保護活動に熱心であり、1997年には移民の権利擁護のデモに参加して逮捕されたこともある。1996年から2006年までの10年間、ユニセフのフランス代表親善大使であった。
主な出演作品
脚注
外部リンク