ウェストミンスター (英 : Westminster )は、アメリカ合衆国 コロラド州 のアダムズ郡 とジェファーソン郡 に跨る都市。デンバー ・オーロラ ・ブルームフィールド 都市圏に含まれる。州都デンバーからは北北西に14kmの位置にある。人口は11万6317人(2020年)。
2006年7月、CNN の雑誌「マネー」によるアメリカで住みたい都市ランキングでは24位に位置付けられた[4] 。
歴史
1858年にサウスプラット川 渓谷で金が発見され、後にウェストミンスターとなった地域に国民の関心を呼んだ。一攫千金の夢と1862年土地法によって、東部から多くの開拓者が移動し、カリフォルニア州 に向かう代わりにコロラドをその住み処にした。開拓者達が来る前はアンテロープ やバッファロー のような野生動物がこの地域に住んでいた。クラウンポイント(グレゴリーヒル)近くにはアラパホ 族インディアン が住んでいた証拠もある。
1870年、最初の恒久的開拓者プレザント・デスペインが現在の市内西76番アベニューとローウェル通り近くに160エーカー (0.64 km²) の土地に家を建てた後、この地域はデスペイン交差点と呼ばれるようになり、馬の飼育者であるエドワード・ブルース・ボウラーズなど他の開拓者も惹き付けるようになった。ボウラーズは1881年に町に鉄道駅を造るときの推進役になった。1885年、コネチカット州 の不動産開発業者C・J・ハリスがデスペイン交差点に到着し、土地を買収し始めた。間もなくこの町はハリスと改名されたが、ダレルパークとも呼ばれていた。
ウェストミンスター大学、ウェストミンスター城とも呼ばれ、アメリカ合衆国国家歴史登録財 に登録され、デンバー市を見下ろす位置に建っている。
1891年、ウェストミンスター城の建設が始まり、これが「西のプリンストン大学 」と呼ばれるようになり、現在では83番アベニューとフェデラル・ブールバード沿いに建っている。1911年には町が自治体化され、ウェストミンスター大学に因んでウェストミンスターと改名された[5] 。
地理
ウェストミンスターは北緯39度52分 西経105度03分 / 北緯39.867度 西経105.050度 / 39.867; -105.050 に位置する[6] 。
アメリカ合衆国国勢調査局 に拠れば、市域全面積は32.9平方マイル (85.1 km2 )、このうち陸地は31.5平方マイル (81.6 km2 )、水域は1.4平方マイル (3.5 km2 )で水域率は4.14%である。
人口動態
以下は2000年 の国勢調査 による人口統計データである。
基礎データ
人口: 100,940人
世帯数: 38,343世帯
家族数: 26,034家族
人口密度 : 1,236.9人/km2 (3,203.9人/mi2 )
住居数: 39,318軒
住居密度: 481.8軒/km2 (1,248.0/mi2 )
人種別人口構成
年齢別人口構成
18歳未満: 26.9%
18-24歳: 9.6%
25-44歳: 36.0%
45-64歳: 21.0%
65歳以上: 6.5%
年齢の中央値: 33歳
性比(女性100人あたり男性の人口)
世帯と家族 (対世帯数)
18歳未満の子供がいる: 35.7%
結婚・同居している夫婦: 53.6%
未婚・離婚・死別女性が世帯主: 9.6%
非家族世帯: 32.1%
単身世帯: 23.7%
65歳以上の老人1人暮らし: 4.5%
平均構成人数
収入
収入と家計
収入の中央値
世帯: 56,323米ドル
家族: 63,776米ドル
性別
男性: 41,539米ドル
女性: 31,568米ドル
人口1人あたり収入: 25,482米ドル
貧困線 以下
対人口: 4.7%
対家族数: 3.1%
18歳未満: 5.1%
65歳以上: 6.3%
交通
ウェストミンスター市内には州間高速道路25号線 、アメリカ国道 36号線、同287号線、コロラド州道95号線、同121号線および同128号線が通っている。
デンバー地域交通地区 がウェストミンスターと地域の他の場所とのバス便を運行している。デンバーに始まったファストラックス・プロジェクトの一部として通勤線 とバス高速輸送線 を建設する計画があり、これでロングモント やボルダー に行くことができるようになる。
航空便はデンバー国際空港 とロッキー山脈都市圏空港 が利用できる。
教育
ウェストミンスター市内や近辺にある高校としてはヒドンレイク高校など8校ある。アダムズ郡教育学区50は市内南部にウェストミンスター高校という名の高校を新設する計画を立てている。その後に2校を閉鎖する予定である。
コミュニティ資源住宅開発会社が行う財務適合性と住宅購入者の教育コースがあることでも知られている。
未開発地
ウェストミンスター市内にはトレイル(自然歩道)や開放空間のシステムがある。ビッグドライ・クリーク・トレイルはこの開放空間システムの一部であり、市の東端からスタンドレー湖まで約10マイル (16 km) ある。その他のトレイルもジョギング、自転車乗り、野生生物観察およびアウトドア活動のために、ファーマーズ・ハイライン運河、ウォルナット・クリーク、およびリトルドライ・クリーク沿いに造られている。さらにスタンドレー湖地域公園 、ウェストミンスターヒルズ地域、および市の歴史を反映する場所に広大な土地を保存している。ウェストミンスター市公園、シティパーク・レクリエーションセンター などその他多くの地区およびコミュニティの公園には全市民のための施設がある。市内にはレガシーリッジ・ゴルフコースとウェストムーアのヘリテージ・ゴルフコースがある。
ショッピング
ウェストミンスター市の主要なショッピングセンターとしては、ジラード、J.C.ペニー 、シアーズが核テナントとなるウェストミンスター・モールがある。その他ザ・オーチャード・タウンセンター と呼ばれる屋外型生活用品センターがあり、核テナントとしてメイシーズ 、JCペニー、REIが入り、他にホリスター やアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ などの店舗が入っている。このショッピングセンターは州間高速道路25号線 と第144アベニューに沿っており、ウェストミンスター市北部とソーントン市 に利用されている。
著名な住人
ドン・レロイ・ボンカー(1937年- )、アメリカ合衆国下院議員
フランク・カエチテ(1973年- )、俳優、コメディアン
ブライアン・エリクソン(1972年- )、電子音楽家
デリック・マーティン(1985年- )、NFL アメリカンフットボールの選手
フランク・ウィリス・メイボーン(1903年–1987年)、新聞発行者
ロイ・ハリソン・マクビッカー(1924年–1973年)、アメリカ合衆国下院議員
ジョージ・D・"ピート"・モリソン(1890年–1973年)、無声映画の俳優
アルマ・ブライドウェル・ホワイト(1862年–1946年)、ピラー・オブ・ファイアー・チャーチ設立者かつ司祭
ドナルド・ジャスティン・ウルフラム(1919年–2003年)、ピラー・オブ・ファイアー・チャーチ監督官
脚注
外部リンク