クローバーと彼の弟子たちは、アメリカ合衆国の西海岸におけるネイティブ・アメリカンの諸部族の文化的データを収集し、それを一冊の報告に纏め上げている。これは、Handbook of Indians of California (1925)として刊行されている。こうした既に消え去った部族の情報を保存しようとする試みは、今日では"民族誌救済"( "Salvage ethnography")の名で呼ばれるようになった。文化地域や文化的配置といった概念を考え出し、広めたことでも知られている (Cultural and Natural Areas of Native North America, 1939年)。
2度目の妻のシオドーラ・クローバーとの間に学者カール・クローバーと作家アーシュラ・K・ル=グウィンという子供をもうけている。シオドーラと彼女の死別した最初の夫との結婚によって生まれた2人の子どもも育てており、その2人の息子がテッドと歴史家のクリフトン・クローバーである。クリフトンとカールは、最近(2003年)、一緒にイシのケースについて一冊の本、Ishi in Three Centuries. を纏め上げた。これは、イシについて、アメリカインディアンの手になるエッセイも収録した初めての学術書となるものである。