アルバート・サルミ(Albert Salmi、1928年3月11日 - 1990年4月22日)はアメリカ合衆国の俳優。主にテレビドラマを中心に活動し、特に西部劇作品での活躍に対してWestern Heritage AwardのBronze Wranglerを受賞している[2]
略歴
1928年にニューヨーク・ブルックリンでフィンランド移民であるSvanteとIdaのSalmi夫妻のもとに生まれる。家で両親はフィンランド語しか話さなかった[1]。高校を卒業すると、第二次世界大戦に従軍し、退役後、アクターズ・スタジオで演技を学び、舞台俳優となる。その後、ブロードウェイの舞台にも立つようになり、1955年初演の『Bus Stop』(ウィリアム・インジ作。1956年にマリリン・モンロー主演で『バス停留所』として映画化)にボー・デッカー役で出演し[3]、成功を収める。
1950年代半ばからテレビドラマに出演するようになる一方、1958年に『カラマゾフの兄弟』で映画デビュー。本作と『無頼の群』の2作品での演技により、同年のナショナル・ボード・オブ・レビュー賞(英語版)で助演男優賞を受賞する。その後はテレビドラマを中心に活動し、特に西部劇作品での活躍が評価され、1967年にはWestern Heritage AwardのBronze Wranglerを受賞している[2]。
私生活
生涯で2回結婚している。最初の妻は元子役スターのペギー・アン・ガーナーで、1956年に結婚し、娘キャサリン・アン・サルミが生まれるが、1963年に離婚する。なお、娘キャサリンは1995年に38歳で心臓病により死去している[1]。
2番目の妻ロバータ・ポロックとは1964年に結婚し、2子をもうける。そのうちの1人、娘のジェニファー・サルミは女優である[4]。
俳優としては悪役など強面の役柄を演じることが多かったが、本人はもの静かな家族思いの人物で、ハリウッドの派手な生活を嫌い、晩年は妻と暮らしていたワシントン州スポケーンで俳優の育成を行なっていた[1]。
衝撃的な死
1990年4月、サルミと妻ロバータが自宅で死んでいるのが発見される。2人は当時別居中で、自宅には妻が1人で暮らしていた[5]。サルミは深刻な鬱病を患っており、妻を射殺後、自ら拳銃自殺したものと見られている[1]。
主な出演作品
参考文献
外部リンク