アラメダ庭園(アラメダていえん、英: Gibraltar Botanic Gardens, La Alameda Gardens)は、ジブラルタルにある広さ6ヘクタールの植物園。庭園の上にはザ・ロック・ホテル(英語版)が建つ。
沿革
この庭園は1816年にジブラルタル総督ジョージ・ドン(英語版)が開いた。その意図は、要塞に配置された兵士たちが非番の時に気分良く気晴らしできる場所を与えるというものだった[1]。
第二次世界大戦時にこの庭園は、ジブラルタル経由で前線に向かう多くの同性愛者の兵士や水兵たちにとって、格好の落ち合い場所となった。戦争末期には憲兵が定期的に庭園を見回り、英米軍や商船の同性愛者たちを追い出した[2]。
庭園は、1991年に外部の業者によって再開発された。1970年代以降、荒廃した状態にあることが分かったからだ。3年後には、動物園のアラメダ野生生物保護公園が併設された[1]。
エリオット記念像
ドン将軍は1815年に、ジョージ・オーガスタス・エリオット(英語版)の記念像を立てた。
エリオット将軍の立派な像が、トラファルガーの海戦で拿捕されたスペイン軍艦サン・ファン・ネポムセノ(英語版)のバウスプリットを使ってまず彫られた[3]。この像は総督公邸であるザ・カンヴェントに移設され、今もそこにある。そして1858年、移設跡地に現在の青銅製の胸像が立てられた。この像は周囲を4門の18世紀の榴弾砲で護られている[3]。
庭園の植物
アラメダ庭園の植物には、現地の種と、外地からもたらされた種がある。
ギャラリー
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エリオット将軍の青銅製の胸像
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シナフジ(英語版) (
Wisteria sinensis, Chinese Wisteria) -
フジ属の一種の
つる植物。
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アフリカ区域にわたされた木橋
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イギリス風の赤い電話ボックス
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19世紀、アラメダ庭園入口での散策風景
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鯨骨門
脚注
外部リンク
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