アコンカグア川(アコンカグアがわ、スペイン語: Río Aconcagua)は、チリの川。アンデス山脈を源とし、バルパライソ州を流れ太平洋に注ぐ。延長142 km。支流のフンカル川(スペイン語版)は東のフンカル山(スペイン語版)を源流に、ブランコ川(スペイン語版)はその南側を源流とする。流域に広幅のアコンカグア渓谷を形成し、数多い支流を加え、平均流量は39 m3/sに達しつつ、バルパライソの20 km北岸に河口を持つ。その名から誤解されがちだが、源流はアルゼンチンのアコンカグア山ではなく、そこより約20 km西の地点に当たる。
フンカル川上流域のアンディーノ・フンカル公園一帯は南アメリカで珍しい「地中海地域の低木林」というエコリージョンに属し、ヘビのGalvarinus chilensis(英語版)やトカゲのPhymaturus antofagastensis(英語版)が生息している[1]。流域のロス・アンデス県のロス・アンデス(英語版、スペイン語版)とサン・フェリペ・デ・アコンカグア県のサン・フェリペ(スペイン語版)一帯はチリ有数の人口集中域であり、アコンカグア川は経済活動を支える重要な役割を担っている。
脚注
出典
- Niemeyer, Hans; Cereceda, Pilar (1983), Geografía de Chile — Tomo VIII: Hidrografía, 1º edición, Santiago de Chile: Instituto Geográfico Militar.
- Gobierno de Chile, Ministerio de Obras Públicas, Dirección General de Aguas (2004) Cuenca del Río Aconcagua, Diagnóstico y Clasificación de los Cursos y Cuerpos de Agua Según Objetivos de Calidad
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、アコンカグア川に関するカテゴリがあります。
この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Aconcagua". Encyclopædia Britannica (英語) (11th ed.). Cambridge University Press.